【SR400】フェンダー裏を錆止め塗装してみた|塗料の選び方と作業手順を解説
皆さんこんにちは。
今回はSR400 Final Editionのフェンダー裏側に錆止め塗装を行ったので、作業方法とあわせて「塗料の選び方」についても解説します。
SR400のフェンダーはスチール製のため、長く使用していると裏側からサビが発生することがあります。
特にフェンダー裏はタイヤからの水や泥が直接当たるため、知らないうちにサビが進行しやすい部分です。
そこで今回は、フェンダーを取り外して裏側に錆止め塗装を行う方法を紹介します。
※本記事は外装仕上げを目的とした塗装ではなく、
👉 防錆を目的とした簡易的なメンテナンス塗装です
難しい作業ではないため、サビ予防として参考にしていただければと思います。
SR400のフェンダーが錆びやすい理由

SR400のフェンダー裏は、次のような理由でサビが発生しやすい場所です。
- タイヤからの水や泥が直接当たる
- 洗車後に水分が残りやすい
- 普段見えにくく、クリアランスが少ないため、メンテナンスされにくい
- スチール製のためサビが発生する
特にフェンダー裏は普段確認する機会が少ないため、気づいた時にはサビが広がっていることもあります。
そのため サビが出る前の予防として錆止め塗装をしておくと安心 です。
フェンダー塗装に使う塗料の選び方

錆止め塗装は、どの塗料を使うかで効果が大きく変わります。
塗料選びを間違えないよう、まずは基本条件を押さえておきましょう。
必須条件(重要)
バイクのフェンダー裏には、次の条件を満たす塗料が必要です。
- 鉄部対応であること
- 防錆性能があること
- 耐水性・屋外使用に適していること
この3つは必須条件です
油性と水性の違い(どちらを選ぶべきか)
塗料選びで迷いやすいのが「油性か水性か」という点です。
結論から言うと、フェンダー裏の錆止め塗装には油性塗料がおすすめです
それぞれの特徴を見ていきます。
油性塗料(おすすめ)
- 防錆性能が高い
- 密着力が強く、剥がれにくい
- 塗膜が強く耐久性に優れる
油性塗料は、溶剤によって強い塗膜を形成するため、金属への密着性が高く、水や空気を通しにくいのが特徴です。
そのため、サビの原因となる水分や酸素を遮断しやすく、結果的に防錆性能も高くなります。
水・泥・塩分にさらされるフェンダー裏に最適です
水性塗料
- 臭いが少なく扱いやすい
- 乾燥が比較的早い
- 作業のハードルが低い
ただし、油性塗料と比べると塗膜の強さ・防錆性能はやや劣る傾向があります
結論
SR400のフェンダー裏は
- 水が常に当たる
- 泥や汚れが付着する
- 振動や温度変化がある
といった過酷な環境です。
塗膜の強さと防錆性能が重要になるため、油性塗料を選ぶのが無難です
刷毛塗り(缶塗料)とスプレー塗りの違い
市販の塗料には、スプレー缶タイプと、缶入りで刷毛やローラーを使うタイプがあります。
それぞれ特徴が異なるため、用途に応じて使い分けることが重要です。
刷毛塗りの特徴

メリット
- 厚く塗れるため防錆効果を高めやすい
- 塗料の無駄が少ない
- 飛び散りにくく養生が簡単
刷毛塗りは塗膜をしっかり作れるため、防錆重視の場合に有効です。
デメリット
- 塗りムラが出やすい
- 曲面や奥まった部分が塗りにくい
- 仕上がりがやや粗くなりやすい
特にフェンダー裏のような複雑な形状では、塗り残しが出やすい点に注意が必要です。
スプレー塗りの特徴

メリット
- 均一でムラの少ない仕上がり
- 曲面や細かい部分にも塗りやすい
- 初心者でも比較的失敗しにくい
スプレーは霧状に塗料が広がるため、入り組んだ形状でも全体をカバーしやすいのが大きな強みです。
デメリット
- 塗料が飛び散るため養生が必須
- 一度に厚塗りしにくい
- 屋外では風の影響を受けやすい
結論(フェンダー裏にはどちらが良いか)
フェンダー裏は
- 曲面が多い
- 奥まっている
- 塗り残しが出やすい
という特徴があるため、スプレー塗りの方が作業しやすくおすすめです
ただし、刷毛塗りでも問題はないです。仕上がりより防錆重視なら刷毛、作業性重視ならスプレーと考えると分かりやすいです。
※本記事ではスプレー塗装で作業しています。
おすすめの塗料
市販の防錆塗料は種類が非常に多く、基本的にはお好みのものを使って問題ありません。
ここでは、筆者が使用した塗料とあわせて、用途別におすすめを紹介します。
防錆重視(おすすめ)
アサヒペン 油性高耐久鉄部用スプレー
特徴
- 防錆顔料入りでサビの発生を抑える
- 塗膜が強く耐久性が高い
- 屋外や過酷な環境でも安心
- 色の種類が豊富でお好みによって選べる
フェンダー裏のような環境には最適な選択です
注意点
- 塗装すると色が付く
- 純正のスチールの質感は失われる
見た目重視なら「クリア塗料」
アサヒペン 鉄部用クリヤコートスプレー
純正のスチールの風合いを残したい場合は、クリア塗料という選択肢もあります。
※注意 自動車・バイク用途や常に水が当たる場所には適さないとされているため、使用する場合は自己責任となります。
特徴
- 透明なので見た目を変えない
- 防水・保護目的として使用できる
- スプレーで施工しやすい
見た目を重視する方にはこちらも選択肢になります
注意点(重要)
- 防錆顔料が入っていない
- サビ止め効果は限定的
- 自動車やバイク用ではない
あくまで“最低限の保護”と考えるのが適切です
筆者の選択
今回、筆者はSR400のスチールの自然な質感を残したかったため、見た目を優先してクリア塗料を選びました。
ただし、この製品はメーカーの製品情報にもある通り、自動車・バイク用途や常に水が当たる場所には適していないとされています。
そのため、使用する場合は
👉 あくまで自己責任での施工となる点にご注意ください。
作業前に準備する工具・用品
用品はお好みの物を使っていただいてかまいませんが、ここでは筆者が使用した用品を紹介しておきます。あくまでも参考程度に見てください。
清掃
錆取り
- 耐水ペーパー(サビ落とし用)
※筆者は#800を使用 - 金ブラシ
※筆者は真鍮ブラシを使用
塗装
SR400フェンダーの錆止め塗装作業手順
記事で使用している写真は、主にフロントフェンダーの物ですが、リアもフロントも基本的に手順や作業内容は同じです。
①フェンダーを車体から取り外す
- リアフェンダー・フロントフェンダーの脱着方法は、別記事で詳しく解説しています。参考に作業を行ってください。
②フェンダー裏の汚れを落とす

まずは大まかな汚れを落とします。

- カーシャンプーや中性洗剤で洗浄
- スポンジや洗車ブラシで全体を洗う
- 油汚れはナイロンブラシで除去

👉 汚れが残っていると塗装が密着しないため、しっかり落とします
③フェンダー裏の錆を落とす
汚れを落としたら、錆を除去します。

- 耐水ペーパー(#800程度)
- 金ブラシ(真鍮ブラシなど)
浮いているサビはしっかり落とすのがポイントです。筆者はある程度落とす程度にとどめましたが、
- 錆がひどい場合
- しっかり防錆したい場合
錆転換剤を使うとさらに効果的です
④脱脂+足付け(重要工程)
気が済むまで錆取りが終わったら、塗装するための脱脂を行います

- 塗装面を再度♯800~♯1000程度のサンドペーパーで足付けを行う
- 足付け後、カーシャンプー等で水洗いするか、パーツクリーナーやシリコンオフ等で塗装面のゴミと油を落とす
- 脱脂後は必ず乾燥させる
密着性を大きく左右するため、丁寧に行います
⑤フェンダー表面を養生する
塗料が付着してほしくない部分を保護します。
- まずは、フェンダーの穴を養生テープ等で塞いでおく


- フェンダー表面や、塗料が付着してほしくない場所に、マスキングテープや新聞紙等を使用して養生を行う


フェンダーの返し部分は塗料が乗りにくいため、
こだわる場合は養生しておくと仕上がりが良くなります。
※筆者は横着して、養生してません‥‥
⑥フェンダー裏に錆止め塗装を行う
塗装を行います。
※事前に塗料の使用方法・注意事項を必ず確認してください


塗装のポイント
- 薄く数回に分けて塗る
- 一度に厚塗りしない(垂れ防止)
さらに、
- 補強リブ部分はやや厚めに塗る
- リブの内側にもスプレーが入るよう角度を工夫する
サビやすい部分を重点的に塗ると良いです
⑦塗装を乾燥させる
乾燥時間は塗料によって異なりますが、
筆者は完全乾燥のため3〜4日放置しました。
表面乾燥ではなく「完全乾燥」させるのが重要です
※厚塗りすると乾燥に時間がかかるため注意
⑧フェンダーを車体に取り付ける
- 塗装が完全に乾燥したら、フェンダーを本体に取り付ける
- リアフェンダー・フロントフェンダーの脱着作業手順に関しては、別記事で紹介していますので、ぜひ参考に作業を行ってください。
まとめ

今回はSR400 Final Editionのフェンダー裏側の錆止め塗装の作業方法と手順 について紹介しました。
今回の作業のポイントをまとめると次の通りです。
- フェンダー裏は水や泥が当たりやすくサビが発生しやすい
- 塗装前の清掃と脱脂が重要
- 錆止め塗装は薄く数回に分けて行う
- 塗装後は十分に乾燥させてから取り付ける
フェンダー裏は普段見えない部分ですが、SR400のようなスチールパーツでは サビ対策をしておくと長く綺麗な状態を保つことができます。
フェンダーを取り外す作業のついでに、防錆メンテナンスとして錆止め塗装を行ってみるのもおすすめです。
それでは良きSRライフを。

