【SR400整備初心者向け】まず揃えるべき工具リストまとめ
こんにちは。
ヤマハ・SR400 は構造がシンプルで、自分で整備やカスタムをするほど愛着が深まっていくバイクです。
手をかけるたびに、少しずつ“自分だけの一台”になっていく──
そんな奥の深さがあります。
そして「まずは自分でいじってみよう」と思ったとき、最初に必要になるのが工具です。
今回は初心者向けに、
“まず最低限そろえておきたい工具” を紹介していきます。
工具は長く使う“相棒”。
だからこそ、最初は信頼できるメーカーを選ぶのがおすすめです。
「これだけあれば、とりあえず何とかなる!」
という視点でまとめました。
これからSR400整備を始める方の参考になれば嬉しいです。
それではいきましょう。
最低限必要な工具(必須)
■トルクレンチ

トルクレンチは「安心を買う工具」だから必須
トルクレンチは必須です。
理由はシンプル。
締めすぎも、締め不足も危険だから。
トルク管理が特に重要な箇所は以下です。
- フロント/リアアクスルシャフト
- ブレーキ関連のボルト
- エンジン周り
これらは“なんとなくの感覚”で締めていい部分ではありません。
わずかな締め付けミスが、大きなトラブルにつながる可能性があります。
正直に言うと、私は小トルク用に中国製の安価なトルクレンチを使っていました。
使えないわけではありません。ですが、
- 本当に数値が合っているのか分からない
- 「カチッ」というクリック感が曖昧
- 精度への不安が常にある
という状態でした。
締めるたびに
「これ本当に大丈夫かな?」
と毎回思ってしまう。
この精神的ストレスは、意外と大きいものです。
特に整備初心者の方には、安心感を持って作業してほしいと思います。
トルクレンチは単なる工具ではなく、
“安心を買う工具” だと私は考えています。
ヤマハ・SR400 はシンプルで整備しやすいバイクですが、当然ながら命に関わる部分もあります。
特にブレーキや足回りは妥協しない方がいい。
「大丈夫だろう」ではなく、
「数値で確認する」
その一手間が、整備の質と安心感を大きく変えてくれます。
SR400整備はトルクレンチ“2本体制”がベスト(選び方まで解説)
ヤマハ・SR400 の整備では、トルクレンチは基本的に2本あると安心です。
1本で全てをカバーしようとするとトルク範囲が中途半端になり、精度や使い勝手が落ちてしまいます。だからこそ、用途ごとに分けるのがベストです。
① 高トルク用(差込角1/2=12.7mm)
主にアクスルやブレーキ周りに使用します。
② 低〜中トルク用(差込角1/4=6.35mm または 3/8=9.5mm)
小径ボルトやエンジン周辺に使用します。
※あらかじめ用意する8~14mmソケットの差込角に合わせて選ぶと失敗しにくいです。
この2本体制が、精度・作業性・安心感のバランスが最も良い選択です。
選ぶ基準はシンプル。
- 差込角が自分のソケットに合っているか
- トルク範囲が適正か
- 信頼できるメーカーか
高級なプロ用モデルである必要はありません。
おすすめは、信頼できるメーカーの中堅モデル。
価格と安心感のバランスが良く、長く使えるコスパの良い選択です。
現実的なおすすめモデル
初心者が最初に購入する用として、日本メーカーのコスパが高いモデルを選びました。
●中低トルク用おすすめモデル
髙儀(Takagi) プレセット型トルクレンチ 9.5mm差込角
- 7~112N・m
- SR整備のほぼ全域をカバー
- トルク範囲が広くコスパが高い
▶ 高トルク用おすすめモデル
SK11 プレセット型トルクレンチ 差込角12.7mm
- 20~140N・m
- アクスルナットやフロントスプロケットナットなど高トルク用
■ソケットレンチセット

ラチェットレンチ+ソケットは“最優先”で揃えるべき工具
ヤマハ・SR400 の整備で、最優先で揃えるべき工具がラチェットレンチ+ソケットセットです。
SR400だけでなく、バイク整備で整備で使用頻度が高いのがラチェットレンチ。
ほぼすべての整備作業で使用します。
ソケットは、ラチェットでの作業はもちろん、トルクレンチで締め付ける際にも使います。
正直、これが無いと整備は始まりません。
安価なラチェットを使ったことがあります。使えないわけではありませんが、
- ギアの動きが重い
- 戻りが悪い
- ソケットの精度が甘い
- ボルトにガタつきがある
こうした小さなストレスが、じわじわと積み重なっていきます。
整備は集中力が大事です。
工具に気を取られるだけで、作業効率も安全性も下がります。
トルクレンチが「安心」を買う工具なら、
ラチェットは「作業効率」を買う工具。
工具の質は、思っている以上に整備の質を左右します。
SR400整備なら3/8(9.5mm)が万能|最低限そろえるべきラチェットセット
ヤマハ・SR400 の整備でラチェットを選ぶなら、3/8インチ(9.5mm)差込角が最も使いやすいサイズです。
小さすぎず、大きすぎない絶妙なサイズ感で、エンジン周りの小径ボルトから足回りまで幅広く対応できます。SR400整備において“万能サイズ”と言える存在です。
最低限そろえたいセット内容は次の3つ。
- 8mm〜19mmのソケット
- エクステンションバー
- ラチェット本体(72ギア以上が理想)
この構成があれば、SR400の基本整備にはほぼ対応可能です。
※アクスルナットなどを外す場合は、ディープソケットを別途用意する必要があります。
まずはこのセットを基準にそろえることで、整備の土台がしっかり整います。
初心者向けコスパモデル
高儀 カラーラインソケットレンチセット SWS-300
初めて揃えるならこのクラスで十分です。
- 基本サイズが揃っている
- DIY用途には十分な精度
- 価格も抑えめ
長く使うならワンランク上
スエカゲツール Pro-Auto 3/8ソケットレンチセット PA3021 21PCS
さらにこだわるならワンランク上。
- ラチェットヘッドがスマートで狭所作業に強い
- フレックスハンドル付属で高トルク対応
- 耐久性が高く作業性も良い
- T字ハンドル付きで整備の幅が広がる
SRと長く付き合うなら、メイン工具としておすすめです。
さらにバリエーション豊富なモデル
6.35mmラチェットやスピンナハンドルが付属するセットもあります。
- 9.5mmでは入らない狭いスペースに6.35mmが活躍
- 固く緩みにくいボルトも長めのスピンナーで楽に回せる
- ヘキサゴンソケット付きで整備範囲が広がる
SRと長く付き合うなら、こちらも有力候補です。
■コンビネーションレンチ

コンビネーションレンチは“ボルトを守る”重要工具
ヤマハ・SR400の整備では、コンビネーションレンチは補助工具ではなく、ボルトを守るための重要な工具です。
安価なレンチには、
- ボルトとのガタが大きい
- 角をなめやすい
- メガネ部の精度が甘い
といったリスクがあります。
SR400は年式の古い車体も多く、固着したボルトに出会うことも少なくありません。
精度の低いレンチで無理に回すと、ボルトをなめてしまい、整備難易度が一気に上がります。
ラチェットが「効率の工具」だとすれば、
コンビネーションレンチは「保護の工具」。
特に旧年式のSRでは重要度が高まります。
さらに、ラチェットが入らない狭所で活躍します。
- 作業スペースが限られた箇所
- ワイヤー調整部
- 袋ナット
- 裏側を押さえる必要がある場面
片側がスパナ、片側がメガネという構造により、
基本はメガネ側で確実に保持し、必要に応じてスパナ側を使い分けます。
目立たない工具ですが、整備の質と安全性を支える存在です。
SR400整備で最低限そろえたいサイズ
ヤマハ・SR400の整備で、まず用意しておきたいコンビネーションレンチのサイズは以下です。
- 8mm
- 10mm
- 12mm
- 14mm
- 17mm
- 19mm
このあたりが特によく使われます。
まずはこれらのサイズがそろったセットを選べば、基本的な整備には十分対応できます。
おすすめコンビネーションスパナセット
トネ(TONE) コンビネーションスパナセット CS700P レッド 内容7点
ラチェット式のコンビネーションレンチもありますが、トルクを掛けるのに適していないことや、初心者がまず手元に置くものとして、間違いないシンプルなものも考慮して、最初はこのシンプルなコンビネーションレンチセットをご紹介します。
日本製TONEの工具なので末永く使用できる相棒になってくれるでしょう。
- 主要サイズが揃っている
- 精度も実用レベル
- 価格も抑えめ
追加で必要になる工具
最低限の工具に加えて、あると作業が一気に楽になるものを紹介します。
■ソケットアダプター
特に高トルク用トルクレンチ(差込角12.7mm)は、
これまで紹介してきた9.5mmソケットがそのままでは使えません。
そこで必要になるのがソケットアダプター。
- 12.7mm → 9.5mmへ変換
- 6.35mm → 9.5mmへ変換
など、差込角の違いを解消できます。
すでに持っているソケットやレンチを無駄なく使えるので、
初心者ほど持っておくと便利なアイテムです。
私もホームセンターで購入した、こちらのものを愛用しています。
■ディープソケット
SR400では、特にアクスルナットを外す際に必要になります。
浅いソケットだと、シャフトの突き出し部分が当たって入りません。
無理に作業するとナットを傷める可能性があります。
そこで必要なのがディープソケット。
基本的に使用頻度が高いのは
- 22mm
- 19mm
- 17mm
バラで揃えるより、セットで持っておく方が便利です。
■ヘキサゴンレンチセット
主にエンジン周り(クランクケース、タペットカバー等)で使用します。
SR400では5mmを使う場面が多いですが、
セットで持っておくと安心です。
使用頻度はそこまで高くないため、
ここはコスパ重視でOK。
■ドライバーセット
+2番とマイナスドライバーは最低限必要です。
使用頻度は高くありませんが、
リアアクスルナットの供回り防止など、意外な場面で活躍します。
工具箱に必ず入れておきましょう。
■ペンチ類
- ラジオペンチ
- プライヤー
- ニッパー
ホースバンドの脱着や結束バンドの切断など、
頻度は少なくても必ず必要になります。
慣れてくると種類の奥深さにハマる工具でもあります。
■グリースガン
SR400では
- スイングアームピボットシャフト
- リアホイールハブ
にグリスニップルから定期的なグリスアップが必要です。
そのための専用工具がグリースガン。
SR400オーナーなら必須アイテムです。
■消耗品類
■パーツクリーナー
速乾・中速乾・遅乾タイプがあります。
ゴム対応/非対応の違いもあります。
初心者は
速乾性+ゴム対応タイプがおすすめ。
慣れてきたら用途別に使い分けると良いです。
■ゴム手袋(ニトリル手袋)
作業は基本、手袋着用が安全です。
安価なものは破れやすく、
1日の作業で2〜3回交換することも…。
少し高めの厚手ニトリル手袋なら、
数日の作業でも破れにくく、結果的にコスパが良いです。
筆者はDCMで購入していますが、類似品の商品のリンクを置いておきます。(少々高いので、参考程度に)
■グリス
SR400に限らず、整備に欠かせない消耗品です。
- アクスルシャフト
- ピボットシャフト
- ブレーキカム
など、使用場面は非常に多いです。
私の使い分けは以下。
モリブデングリス
金属同士の摺動部に使用。
グリースガン対応カートリッジタイプがおすすめ。
シリコングリス
ゴム製品やブレーキ関連に使用。
まとめ
ということで今回は、SR400整備初心者が最初に最低限揃えるべき工具を紹介してきました。
工具は一度揃えれば、SR400と長く付き合っていくための“土台”になります。
まずは最低限、
- トルクレンチ
- ソケットレンチセット
- コンビネーションレンチセット
この3つを揃えて、自分の手でSRを触る楽しさを体験してみてください。
整備やカスタムは、あくまでも自己責任です。
ですが、自分の愛車を自分で触ることで、
- 新たな発見
- より深い愛着
- 常に新鮮な愛車の感覚
を味わうことができます。
SR400は、触れば触るほど応えてくれるバイクです。
だからこそ、いつまでも新鮮な気持ちで楽しみ続けることができます。
この記事が、そんなSRライフのきっかけや後押しになれば幸いです。
ぜひ参考にしてみてください。