皆さんこんにちは。
今回は SR400 Final Edition のデコンプワイヤーケーブルの注油手順 を解説していきます。
キック始動に欠かせないデコンプレバーはワイヤーで動作しますが、操作頻度が低いためメンテナンスを忘れがちです。多少のオイル切れでも動いてしまうため劣化に気づきにくく、放置すると操作が重くなったり、最悪ワイヤー切れにつながることもあります。
グリスアップの作業はとても簡単で、ほかの整備のついでに行える手軽なメンテナンスです。ただし、ワイヤーのほつれやアウターの傷みがある場合はグリスアップより 交換を優先 してください。
この記事では、必要な工具から注油の具体的な手順まで、初心者にも分かりやすく紹介します。
ぜひこの機会に、あなたの SR400 のデコンプワイヤーを点検してみてください。
準備する工具・用品
工具類
- ヘキサゴンレンチ5mm
- ワイヤーインジェクター(ネジ2本タイプ推奨)
- コンプレッサー&エアガン(清掃が便利)
- グローブ、ウエス
ケミカル類
- ワイヤールブ(私はこちらを使いました)
- パーツクリーナー(清掃用)
交換部品(必要に応じて)
- デコンプワイヤーケーブル(2H6-26331-10)
※ワイヤーのほつれやアウターチューブの破損がある場合は注油では改善できないため、交換してください。
SR400デコンプワイヤーケーブル注油手順
ワイヤーケーブルの取り外し
1. シリンダーヘッド側のデコンプブラケットを取り外す
- ヘキサゴンボルト(5㎜)を外して、デコンプブラケットを取り外す


2. デコンプカムからケーブルのエンド(タイコ)を外す
- デコンプカムからケーブルのエンド、タイコ部分を取り外す

- カムのエッジでワイヤーを傷めないよう注意

3. レバー側のアウターケーブルを外す
- レバーホルダーからケーブル(アウターチューブ)を引き抜いて取り外す
ケーブルのテンションだけなので引き抜けばOK

4. デコンプレバーからワイヤーのエンド(タイコ)を外す
- タイコ部分をレバーの溝に合わせてスライドさせるように取り外す。


ワイヤーケーブルを注油
1. レバー側にワイヤーインジェクターを取り付ける
- ワイヤーインジェクターのワイヤー側とケーブル側の向きに注意して取り付ける


- 漏れが無いようしっかり締めましょう。(多少漏れることは仕方ないですが…)
2. ワイヤーケーブルの両端をウエスで保護
- 汚れや油が飛び散るため、ワイヤーの両端をウエスでしっかり保護します。


- さらに、遊び調整用のアジャスティングナット部からも漏れることがあるため、こちらも養生しておきます。


3. パーツクリーナーで内部清掃
- インジェクターの注入口にパーツクリーナーのノズルを差し込みスプレーします。

- 反対側から汚れが出てきます。
勢いよくスプレーすると、隙間からオイルが漏れやすくなります。少しずつ様子を見ながら、ゆっくりスプレーするのが安心です。
- 汚れが出きったら、注入口からエアーを吹き込みます。
※コンプレッサーが無い場合は省略してOK。
4. ワイヤールブを注入
- ワイヤールブ(ワイヤーグリス)を注入します。

- 反対側からグリスが出てくるまで 注入してください。

- 出てきたらインジェクターやウエスを取り外します。

- ワイヤーを数回ストロークさせて内部に馴染ませます。

これでワイヤーケーブルの注油は完了です。
デコンプレバーのグリスアップ
必須作業ではありませんが、ワイヤーを外したタイミングでデコンプレバーの清掃やグリスアップも行うと良いです
- まず、ワイヤーのタイコ部分が収まる穴の中を軽く清掃しておきます。

- 次に、レバーの可動部の内側へ薄くグリスを塗っておくことで、動きが滑らかになり摩耗防止にもつながります。

デコンプワイヤーケーブルの取付け
1. デコンプレバーにワイヤーを取り付け
- ワイヤーのエンド(タイコ)部分に、薄くグリスを塗っておく


- デコンプレバーの溝にワイヤーを添わせながらエンド部を取り付ける

注意:ワイヤーをタイコに収める際は、必ず ワイヤーの巻き方向(閉まる方向)に合わせて軽く捻る こと。逆方向に捻ると、ほつれ・切れの原因になります。
2. デコンプレバーホルダーにケーブルを取り付ける
- デコンプレバーホルダーにケーブルをしっかり差し込みます。
反対側の取り付け作業をしやすくするためにも、奥まで確実に押し込んでおきましょう。
3. シリンダーヘッド側のデコンプカムに取り付け
- カムの溝にワイヤーを通し、タイコ部分をセットする。
エッジにワイヤーが擦れないように注意。

4. デコンプブラケットを取り付ける
- ヘキサゴンボルト(5mm)でブラケットを取り付ける
もしワイヤーに隙間がなく、ブラケットが入らない場合は、レバー側のアウターケーブルがホルダーに奥まで差し込まれていない可能性があります。


5. 最終確認
- デコンプレバーの動作を確認する

- 問題が無ければ一度エンジンを始動してみる
これでデコンプワイヤーケーブルの注油メンテナンスは完了です。
まとめ
今回は SR400 デコンプワイヤーケーブルの注油手順 を紹介しました。
この作業はあくまでもワイヤーの寿命を伸ばすための簡易的なメンテナンスです。
ワイヤーのほつれやアウターの傷みが見られる場合は、注油では改善できないため交換を検討してください。
デコンプワイヤーはキック始動に欠かせない重要パーツです。
定期的に状態をチェックし、必要に応じてメンテナンスを行うことで、安心して SR400 を楽しむことができます。
ぜひ快適で安全な SR ライフをお過ごしください。