【SR400】ハンドルポストの交換作業手順を解説
今回は、SR400ファイナルエディションのハンドルポスト交換手順について解説していきます。
SR400はシンプルなバーハンドルを採用しており、カスタムやメンテナンスがしやすいバイクです。一見ゆったりしたポジションに見えますが、実際にはやや前傾気味で、長距離走行では単気筒特有の振動もあり、腰や腕に疲労を感じやすい一面もあります。
そんなポジションの悩みを改善し、よりアップライトで快適な乗車姿勢に近づけてくれるのが、ハンドルポストのカスタムです。
ハンドルポストは各メーカーからさまざまな高さ・形状のものが販売されていますが、今回はその中でも定番の「ハリケーン ハンドルホルダー HB0618A」を使用し、実際の写真とともに交換手順を分かりやすく解説していきます。
乗車姿勢に悩んでいる方や、ツーリングをもっと楽にしたい方の参考になれば幸いです。比較的簡単に行えるカスタムなので、初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。
※交換作業は自己責任となります。整備に不安がある場合は、無理をせず専門店への依頼をおすすめします。
目次
使用するパーツ情報
ハリケーンハンドルホルダー H40(HB0618A)

- 品番:HB0618A
- 価格:7,150円(税込)
- アルミ合金削り出し
- 高さ40mm(ノーマル比 約15mmアップ)
- センターボルト:M10×L60
適合車種
- SR500(1985-2000)
- SR400(1978-2021)
注意点
- 純正ハンドルの場合はケーブル・ホース類はそのまま使用可能
- ハンドル形状によっては交換が必要になる場合あり
付属品一覧
- ハンドルポスト本体
- スタッドボルト ×2
- カラー ×2
- ワッシャー ×2
- スプリングワッシャー ×2
- ナット ×2
- ヘキサゴンボルト ×4
- ボルトキャップ ×4
- 取付け説明書
準備する工具・用品
カスタムパーツ
- ハリケーン ハンドルホルダー HB0618A
純正比約15mmアップ。今回の記事で実際に使用しているハンドルホルダーはこちら。↓
- ハリケーンセットバックホルダー HB0654A
本記事で取り付けるハンドルホルダーより、さらにアップライトなポジションにしたい方には、こちらのパーツがおすすめです。
取付け手順は基本的に同じです。↓
工具類
- トルクレンチ

- ラチェットレンチ
ソケット(14mm)
- ヘキサゴンソケット(6mm)

- レンチ(14mm)

- 内装剥がし(ボルトキャップやワッシャーを外す際にあると便利)

- ゴムハンマー(固着しているハンドルポストの取り外しに使用)

- ハンドルを吊るす道具


- 金尺(ネジ山の出寸法の確認に使用)

- グローブ

- ウエスやタオル(汚れや傷対策)
ケミカル類
関連部品
- ボルトキャップ(90338-08163)
楽天 Yahoo - ワッシャー(上)(90209-12008)
楽天 Yahoo - ワッシャー(下)(90201-10026)
Amazon 楽天 Yahoo - ホルダーダンパー×4(1T4-23434-00)
楽天 Yahoo
SR400ハンドルポスト交換作業手順
①センタースタンドで車体を安定させる
- 平坦で安定した場所に車体を設置し、センタースタンドを使用して車体を安定させる

②タンクを養生しておく
- 傷防止のため、タンクやメーター周りにタオルなどを掛けて保護しておく


③ハンドルポストのナットを外しておく
作業スペースの確保や、ハンドルが付いた状態の方が作業しやすいことを考慮し、先にハンドルポストのナットを外しておくことをおすすめします。
- ハンドルを左右に切り、作業スペースを確保しながら、トップブリッジ下側のハンドルポスト取付けナット(14mm)を左右ともに取り外す。



- ワッシャーも無くさないよう保管しておくこと。

④ハンドルを軽く吊るしておく
ハンドルポストを取り外すとハンドルバーがフリーになるため、作業中に動かないよう吊るしておきます。
- ※参考:筆者はハンガーラックとベルトを使用してミラーからハンドルを吊るしました。

⑤ハンドルバーを取り外す
- 内装剥がし等を使用して、ハンドル上部のボルトキャップ×4個を取り外す
※キャップは紛失しないよう保管しておく

- ヘキサゴンソケット(6mm)を使用し、ハンドルポストのヘキサゴンボルト×4本を順番に緩めて取り外す
※手前側→奥側の順で緩める

- ハンドルポスト(上側)を取り外す


- ハンドルポストにアクセスしやすいよう、ハンドルバーを邪魔にならない位置に吊っておく

⑥ハンドルポスト下側を取り外す
- ハンドルポスト(下側)を引き抜いて取り外す
錆びて固着している場合は、ゴムハンマー等で軽く叩くと緩みやすい
- 内装剥がし等でワッシャーを取り外して無くさないよう保管しておくこと


⑦(任意)ゴムダンパーの点検
こちらは任意ですが、ハンドルポストのダンパーはSR400の振動を吸収する重要なパーツです。劣化や硬化が見られる場合は、新品への交換をおすすめします。
- 左右上下に合計4個のゴムダンパーがセットされているため、取り外して状態を確認する


- 劣化が少ない場合は、パーツクリーナー(ゴム対応)等で洗浄する
- 洗浄後、再度トップブリッジにセットする

⑧ハリケーンハンドルポストの準備
- ハリケーンハンドルポスト本体に付属のスタッドボルトを取り付ける
ネジ部分の短い方をすべてねじ込まず、長さ70mmに合わせる

- 付属のカラーパイプを通しておく

⑨ハリケーンハンドルポストを取り付ける
- 上側のワッシャーをダンパー上部に確実にセットする。
※ワッシャーがずれていると、締め付け時にダンパーが変形し、均等に固定できない可能性があるため注意すること
- ハンドルポストをダンパーの取付穴に差し込む


- 純正の大きなワッシャー→付属のワッシャー→スプリングワッシャー→ナット(14mm)の順で取り付け、仮締めする
※この段階ではスプリングワッシャーが軽く締まる程度にとどめ、本締めは行わないこと


- ナットからボルト先端が1~3mm程度出ていることを左右それぞれ確認する

※出ていない場合は、手順⑧からやり直す
⑩ハンドルバーを取り付ける
- 純正ハンドルのポンチマークを、ハンドルポスト(下部)上面の位置に合わせてセットする

※カスタムハンドルの場合はポンチマークが無いため、左右のバランスを確認しながら、取付け位置や角度を調整すること - ハンドルポストの上部分を取り付ける

- 付属のヘキサゴンボルト×4本を規定トルクで順番に締め付ける
※締め付けは「奥側 → 手前側」の順。手前側のハンドルポストに、写真程度の隙間が空くのが正常です。
規定トルク:23Nm

- ポンチマークの位置が正しく合っているか再確認する
- 純正のボルトキャップ×4個を取り付ける
※付属のボルトキャップは純正品より硬く、取り外しが難しくなるため、純正キャップの使用をおすすめします。
筆者の場合、付属キャップが固着して取り外せなくなり、最終的にドリルで穴を開けて取り外すことになりました。

- ハンドルを吊っていたベルト等は取り外しておく

⑪ハンドルポストを固定する
- 付属のハンドルポストの取付けナット(14mm)を規定トルクで締め付けて本固定する
規定トルク:(34Nm)
- ※個人的には34N・mはやや強めの印象でした
自己責任にはなりますが、ネジロック剤を使用したうえで、25Nm程度で管理するのも一つの方法だと思います。 - ※ワッシャーやボルトがずれていると、ダンパーが偏って変形し、均等に締め付けできない場合があります
ダンパーが不自然に変形する場合は、取付位置を確認すること。
- ナットから出たスタッドボルトが1~10mmの範囲になっていることを確認する。

※範囲外の場合は手順⑧からやり直す
⑫最終確認
以下の項目を必ず確認すること
- 各ボルトの締め付け
- ハンドルを左右いっぱいまで切り、ワイヤーの張りや引っかかりがないか
- レバーやスイッチがタンクなどに干渉していないか
- スロットルグリップの遊び量:3~6mm
- クラッチレバーの遊び量:5~10mm
- ブレーキの動作
- 遊び調整を行う際は別記事参照↓
確認後、低速で試走を行い、問題や違和感・異常が無いかをチェックする
※走行後は、各ボルトの増し締めを行うとよい
問題が無ければ、SR400ハンドルポスト交換作業完了です。
規定トルクまとめ
- ハンドルポストのヘキサゴンボルト:23Nm
- ハンドルポストの取付けナット:34Nm
実際に使ってみた感想

純正比15mmアップということもあり、乗車姿勢の変化は「少し楽になったかな」と感じる程度で、劇的に変わるタイプのカスタムではありません。
一方で、見た目はほとんど純正のままなので、純正ルックを崩さずにポジションを微調整したい方には非常に相性が良いカスタムだと感じました。
また、取付け難易度も低く、比較的安価なパーツのため、
「いきなりハンドル交換まではハードルが高い」
という方が、最初のポジション調整として試すにはちょうど良いカスタムだと思います。
ただし、より大きくアップライトなポジションにしたい場合は、ハリケーン セットバックホルダー HB0654Aのような、さらに高さや手前方向へオフセットできるパーツや、ハンドル交換も視野に入れると満足度が高くなると思います。
まとめ

ということで今回は、SR400ファイナルエディションのハンドルポスト交換手順について解説してきました。
ハンドル周りはクラッチ・ブレーキ・スロットルなど、走行に直結する重要な操作系が集中しています。そのため、各部の締め付け確認や遊び調整、トルク管理は必ず確実に行いましょう。特に、以下のポイントは入念にチェックしてください。
- スロットルの戻り
- クラッチの遊び
- ブレーキの効き
これらに不具合があると、操作不良や重大なトラブルにつながる恐れがあります。
整備に不安がある場合は、無理をせず専門ショップへ依頼するのも一つの選択です。
とはいえ、ハンドルポスト交換は比較的取り組みやすいカスタムでもあります。正しく作業を行えば、安全性を保ちながら、自分に合った快適なポジションに仕上げることができます。
ぜひ本記事を参考に、安全にカスタムを楽しんでみてください。
それでは、良きSRライフを。
関連部品
- ハリケーン ハンドルホルダー HB0618A
- ハリケーンセットバックホルダー HB0654A
- ボルトキャップ(90338-08163)
- ワッシャー(上)(90209-12008)
- ワッシャー(下)(90201-10026)
- ホルダーダンパー(1T4-23434-00)


