【SR400】スイングアームピボットシャフトのグリスアップ手順を解説
皆さんこんにちは。
今回は SR400 Final Edition のスイングアーム・ピボットシャフトのグリスアップ手順 を紹介します。
SR400は登場から40年以上変わらない構造を受け継ぐクラシックバイクで、現代車には少ない独特のメンテナンス箇所がいくつかあります。その代表的なものがピボットシャフトのグリスアップです。
新車時は最低限のグリスしか入っていないため、放置すると グリス切れ・サビ・固着 といったトラブルにつながる可能性があります。しかし定期的にメンテナンスすれば動きが滑らかに保たれ、長く快適にSR400を楽しむことができます。
グリスアップの目安頻度
新車で初めてグリスアップする際は、シャフト内部にしっかり行き渡らせるため多めのグリスが必要です。一方、定期的にグリスアップしている車両は内部にグリスが残っているため、少量の追加で十分循環します。
私が調べた限りでは、メーカー指定の明確な頻度は示されていないですが、特段難しい作業ではないため、以下の目安を参考にメンテナンスをしてあげると良いと思います。
- 半年に一度
- 5,000km走行ごと
- 雨天走行が多い場合は早めの点検がおすすめ
- オイル交換のタイミングに合わせると分かりやすい
準備する工具・用品
工具類
- トルクレンチ
- ラチェットレンチ
- レンチ(8mm)
- ソケット(8mm)
- グリースガン
- ウエス
- グリースニップル:93700-06004 93700-06M03(車載ツール)
紛失している場合は要購入
ケミカル類
- グリス(グリースガン用ジャバラカートリッジ)
- パーツクリーナー
SR400 スイングアームピボットシャフトのグリスアップ手順
① SR400付属のグリースニップルを用意する
- 車体右側のサービスツールボックスを開く
ロックカバーを回すとメインキーの鍵穴があるので、メインキーを差し込み右回りに回すと開けることができます

- 蓋裏に収納されているグリースニップルを取り出す

- もし紛失していれば新品を購入する
② スイングアームニップル部のカバーボルト(8mm)を左右取り外す
- スイングアーム左右のカバーボルト(8mm)を外す
小さなボルトのため、紛失しないよう注意。


- 用意したグリースニップル(8mm)を片側に装着



- 厳密なトルク設定は不要。グリスが漏れない程度でOK
③ ニップル部を養生する
- グリスアップ中に反対側からグリスが出てくるため、左右のニップル部の下にウエスを敷いて汚れを防ぐ

④ スイングアームピボットシャフトへグリス注入
- グリースガンにカートリッジをセット

- ニップルに先端をしっかり押し当ててポンピング

- グリスが反対側のニップル部から出てきたら注入完了です

注意点
- 勢いよく押すとオイルシールが押し出され、グリス漏れの原因になるため、ゆっくりポンピングすること
- 作業後、地面にグリスが落ちていればオイルシールが飛び出したサイン
- 押し出されてしまった場合は、
アクセスしにくいですが、手で正しい位置に押し戻せば問題なし
目安ポンピング回数
- 新車時やOH直後:60〜70回(私の経験則での回数)
- 2回目以降:数回でグリスが出てくる
⑤ グリースニップルを取り外す
- グリス注入が終わったらニップルを外す

- 余分なグリスをウエスで拭き取る

⑥ カバーボルト(8mm)を取り付ける
- 左右のカバーボルトを元に戻す

- 規定トルク:10Nm

⑦ グリースニップルを元の位置へ戻す
- サービスツールボックスの蓋裏へ収納


- これでグリスアップ作業は完了
まとめ
スイングアームのグリスアップを怠ると、ピボット部が錆びついたり固着したりして、大掛かりな修理につながることがあります。しかし実際の作業はそこまで難しくなく、初心者でも十分挑戦できる内容です。
SR400ならではの昔ながらの構造だからこそ、こうした“ひと手間”が愛車への愛着をより深めてくれます。定期的なグリスアップを習慣にして、長く快適にSR400を楽しんでいきましょう。