皆さんこんにちは。
今回は SR400 Final Edition のブレーキペダルシャフト脱着・メンテナンス作業 について解説していきます。

この作業は見た目以上にアクセスが難しく、リアホイールやスイングアームを取り外す必要があるため、分解の手間がかかります。その分、整備のついでにブレーキペダルのピボット部や、普段触れない部分を同時にメンテナンスしておくと安心です。

ブレーキシャフト周辺は水や泥が侵入しやすく、錆びやすい場所。放置すると削れや変形の原因になり、最悪の場合はフレーム側のピボット部が摩耗して修復困難になることもあります。そうなる前に、定期的なメンテナンスを行っておくことが重要です。

この記事では、取り外しから清掃、再組み付けまでを順序立てて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

あくまでも作業は自己責任となります。整備に自身のない方や初心者の方は無理せずにショップに依頼することをオススメします。

準備する工具・用品

工具類

  • トルクレンチ(~130Nmが測れるもの)
  • ラチェットレンチ
    ソケット(10・12・14・17・22mm)
  • レンチ(10・12・14・17・22mm)
    スパナ10㎜(チェーンアジャストロックナット用)
  • プラスドライバー(アクスルシャフト回り止め用)
  • 定規またはスケール(チェーン張り調整用)
  • ゴムハンマーまたは樹脂ハンマー
  • 手袋
  • ウエスや段ボール(チェーンや部品の仮置き用)
【SR400】整備で最低限揃えるべき工具リストまとめ こんにちは。 ヤマハ・SR400 は構造がシンプルで、自分で整備やカスタムをするほど愛着が深まっていくバイクです。 手をか...

ケミカル類

  • 浸透潤滑剤(シャフトの取り外し等、固着した部品に使用)
  • グリス(シャフトやカラー、ゴム部品に塗布)
  • パーツクリーナー(清掃用)

関連部品

SR400 リアブレーキシャフト取り外し手順

1. 車両を安定させる

  • まずは平坦で安全な場所に停車させ、センタースタンドを使用します。
    必ずリアホイールが浮いた状態を作ってから作業に入りましょう。

2. リア周りの分解

ブレーキシャフトにアクセスするためには、マフラー・リアホイール・スイングアーム といったリア周りのパーツを順番に外す必要があります。
詳しい脱着方法は別記事で解説しています。こちらを参考に作業を行ってください。↓

【SR400】スイングアームの取り外し・取付け・メンテナンス作業手順を解説 皆さんこんにちは。今回は SR400ファイナルエディションのスイングアームの取付け・取り外し・メンテナンス作業手順 について詳しく解説...

3. ブレーキスイッチロッドの取り外し

  • ブレーキスイッチに繋がるロッドを外します。
  • ロッドはフック状で引っかかっているので引き下げて外します。

4. ブレーキペダルの取り外し

  • ブレーキペダルを固定しているボルト(10mm)を外す
  • ワッシャー付きのボルト。紛失しないよう注意しましょう
  • ブレーキペダルを取り外す
    この時点ではまだシャフトがピボットに残っています。

5. ピボットシャフトの取り外し

  • ピボットシャフトを引き抜きます。
  • 固着している場合は無理に力を入れず、潤滑剤を使って丁寧に外しましょう。
    どうしても外れない場合はゴムハンマーで軽く叩くこともありますが、最後の手段としてください。
  • 取り外し後、スプリングを取り外し紛失しないように保管する

これでSR400のブレーキペダルシャフトの取り外しは完了です。

パーツの清掃とグリスアップ

各パーツを点検し、破損・曲がり・錆がひどい場合は新品に交換し、使用に問題がない場合は丁寧に清掃してグリスアップを施します。

フレームのピボット部の洗浄

  • フレームに溶接されている部分で、錆びると穴が広がり修復が困難になるSRの弱点箇所です。
  • パーツクリーナーブラシ等を使い、徹底的にクリーニングします。
    ※ただ錆落としをし過ぎて穴が広がらないよう注意しましょう。

ピボットシャフトユニット

  • シャフトユニット本体パーツクリーナーでしっかり洗浄します。
  • シャフト表面が錆びている場合は磨きますが、深い錆や摩耗がある場合は新品交換を検討してください。
  • スプリングも清掃して、グリスアップの前に必ず乾燥させましょう。

グリスアップ

  • シャフトとピボット部にグリスを塗布しておきます。
  • ピボット穴の隙間にもグリスを詰めて、水の侵入を防ぎます。

リアブレーキシャフトの取り付け手順

1. スプリングとシャフトをセット

  • まずはスプリングを忘れず取り付けます。取り付け向きに注意
  • フレーム側のピボット部にシャフトを差し込みます。
  • この時点では最後まで押し込まず、位置決めの準備を整えます。
  • 再度、シャフトの隙間を埋めるようにグリスを塗っておくと効果的です

2. スプリングをストッパーにセット

  • スプリングの端をフレームのストッパーに正しく掛けます。

3. ペダルを仮組み

  • テコの原理を使うため、ブレーキペダルをやりやすい角度で差し込みます。
  • ペダルを回して、ストッパーがアジャストボルトの頭を超える超える位置に調整します。
  • その状態でゴムハンマーで軽く叩き、正しい角度で収めます。
  • 正しい位置に組まれたか再確認

4. ブレーキスイッチのフックを掛ける

  • ストッパー反対側の穴に、ブレーキスイッチのフックをしっかり奥まで引っかけます。

5. ブレーキペダルを固定

  • ブレーキペダルマーク位置を合わせ取り付けなおします。
  • 固定ボルト(10mm)を規定トルクで締め付けます。
    規定トルク:10Nm
  • この際、必ずシャフトの溝の位置とボルトの位置を正しく合わせてください。
  • 取り付け後は必ず ペダルの動作確認 を行います。

6. リア周り(スイングアーム・リアホイール・マフラー等)を元通りに組み上げる

ブレーキペダルシャフトが取り付け終わったら、リア周りを元通りに組み上あげます。

👉 [スイングアームの脱着手順はこちら]

【SR400】スイングアームの取り外し・取付け・メンテナンス作業手順を解説 皆さんこんにちは。今回は SR400ファイナルエディションのスイングアームの取付け・取り外し・メンテナンス作業手順 について詳しく解説...

組付けは適切な手順やトルク管理を行ってください。

まとめ

ということで今回は、SR400 Final Edition のブレーキペダルシャフト脱着・メンテナンス作業 について解説してきました。

リアブレーキシャフトの脱着は、見た目以上に外すまでの工程が多く大掛かりな作業ですが、正しい順序・正しい位置・グリスアップ を意識することで確実に仕上げられます。

特にSR400は構造上、ピボット部が錆びやすい弱点を持つため、ここを正しくメンテナンスすることで耐久性が大きく向上します。

焦らず一つひとつの工程を丁寧に進めて、安心して操作できるブレーキを維持し、快適なツーリングを楽しみましょう。

それでは、良きSRライフを。

関連部品

  • ブレーキペダル(3HT-27211-00)
株式会社ヒロチー商事 楽天市場店
¥10,824 (2026/08/21 06:25時点 | 楽天市場調べ)

  • ブレーキペダルボルト(90109-06468)
株式会社ヒロチー商事 楽天市場店
¥143 (2026/08/24 21:53時点 | 楽天市場調べ)

  • ブレーキペダルスプリングワッシャー(92907-06100)
株式会社ヒロチー商事 楽天市場店
¥72 (2026/08/21 06:25時点 | 楽天市場調べ)

  • ブレーキペダルシャフト(3H0-27212-00)
株式会社ヒロチー商事 楽天市場店
¥4,510 (2026/08/21 06:25時点 | 楽天市場調べ)

  • トーションスプリング(90508-40381)
株式会社ヒロチー商事 楽天市場店
¥693 (2026/08/21 06:25時点 | 楽天市場調べ)

  • ブレーキスイッチロッド(3H0-27231-00)
株式会社ヒロチー商事 楽天市場店
¥1,969 (2026/08/21 06:25時点 | 楽天市場調べ)

ABOUT ME
torishira
北海道在住。2021年にSR400 Final Editionを新車購入し、現在は自家塗装によるマットブラック仕様で楽しんでいます。実際に検証したメンテナンス・カスタム情報を中心に、「片手でスマホを見ながらメンテできるブログ」を目指して発信しています。