皆さんこんにちは。
今回は、SR400ファイナルエディションのハンドルバー交換の作業手順について解説していきます。

SR400は長い間基本設計を大きく変えずに生産されたロングセラーバイクです。
そのため、さまざまなメーカーから多種多様なハンドルバーが販売されており、カフェレーサーやトラッカー、ボバーなど、自分好みのスタイルへカスタムしやすいのが魅力です。

特にハンドル交換は、車体の見た目や乗車姿勢を大きく変化させられる人気カスタムのひとつです。
一方で、ハンドル形状によっては、

  • クラッチケーブル
  • デコンプケーブル
  • スロットルワイヤー
  • ブレーキホース

などのワイヤーケーブルやホース類交換や取り回し変更が必要になる場合もあり、作業難易度の高いカスタムでもあります。

今回取り付ける「80クラシックハンドル」は、上記4種類すべての交換が必要になるタイプのハンドルです。
そのため、本記事では「ケーブル・ホース類をすべて交換するパターン」の作業手順を中心に解説していきます。

今回は、実際の取り付け写真を交えながら、作業手順を詳しく紹介していきます。

作業は自己責任となります。
整備に自信のない方やDIY初心者の方は、無理をせずショップへ依頼することをおすすめします。

なお、ハンドルバーのみを交換の場合は、純正ハンドル脱着記事の方が分かりやすいと思いますので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

【SR400】ハンドルバーの取り付け・取り外し作業手順を解説 皆さんこんにちは。今回はSR400ファイナルエディションのハンドルバーの取り付け・取り外し手順について解説していきます。 SR4...

目次

SR400ハンドルカスタムのメリット

自分好みのスタイルに変更できる

ハンドル形状を変更することで、カフェレーサーやトラッカーなど、SR400の雰囲気を大きく変えることができます。
SR400はシンプルな車体デザインのため、ハンドル交換だけでも印象が変わりやすく、純正のクラシック感を活かした自然なカスタムとも相性が良いです。

乗車姿勢を調整できる

ハンドルの高さや幅、絞り角を変更することで、自分に合ったライディングポジションへ調整できます。
アップハンドルは街乗り向き、低めのハンドルはスポーティーな乗車姿勢になりやすく、用途や体格に合わせて快適性を調整できます。

SR400ハンドルカスタムのデメリット

交換作業や追加部品が必要になる場合がある

ハンドル交換では、グリップやスイッチ類など多くの部品を取り外して作業を行う必要があります。

また、ハンドル形状によっては、クラッチワイヤーやブレーキホースなどの交換が必要になる場合もあり、追加費用が発生することがあります。

事前に必要なケーブル類やホースを確認し、作業内容を把握したうえで準備を進めることが大切です。 

乗りにくく感じる場合がある

ハンドル形状によっては、手首や肩への負担が増えたり、長距離走行で疲れやすくなる場合があります。
見た目だけで選ぶと扱いづらく感じることもあるため、用途や体格に合ったハンドル選びが重要です。

車検時に構造変更が必要になる場合がある

ハンドル幅や高さを大きく変更した場合は、構造変更や記載変更が必要になる場合があります。
また、ミラー位置などが保安基準に適合しなくなるケースもあるため注意が必要です。
カスタム内容によっては、車検前に純正ハンドルへ戻すなどの対応が必要になる場合もあります。

今回使用したパーツ

ハリケーン(HURRICANE) 80クラシックハンドルセットH304-079C

SR400用の80クラシックハンドルセットです。
ハンドル本体に加えて、取り付けに必要なケーブル類やブレーキホースがセットになった商品になります。

80クラシックハンドルは、純正ハンドルよりも絞り角が大きく、グリップ位置が手前に来る形状のため、純正よりもアップライトな乗車姿勢になりやすいのが特徴です。
名前の通りクラシック感のあるデザインを採用しており、SR400の純正らしい雰囲気を崩しにくいハンドルでもあります。

また、ケーブル類やブレーキホースがセットになっているため、別途必要部品を揃える手間が少ないのも嬉しいポイントです。

【セット内容】

  • ハンドル:スチール製クロームメッキ(外径φ22.2mm/内径φ18mm)
  • スロットルケーブル
  • クラッチケーブル
  • デコンプケーブル(ブラックアウター仕様)
  • ブレーキホース(フルステンレスメッシュ仕様)

【ハンドルサイズ】

  • 全高:80mm
  • 全幅:720mm
  • ホルダー取付部有効幅:155mm
  • プルバックサイズ:235mm
  • 内入角度:50度
  • 前傾角度:65度

準備する工具・用品

工具・用品類

  • トルクレンチ
  • ラチェットレンチ
    ソケット(8・10・12mm)
  • ヘキサゴンソケット(6mm)
  • レンチスパナ(8・10・12・13・14mm)
    ※13mmスパナは2本必要になります。無い場合はモンキーレンチなどで代用。
  • 六角レンチ(5mm)
  • プラスドライバー
    マイナスドライバー
    (3~4mm程度の小さいもの)
  • プライヤーやラジオペンチ
  • ロングノーズプライヤー(タンク脱着時にあると便利)
  • ホースプライヤー(タンク脱着時にあると便利)
  • 内装剥がし(グリップやボルトキャップを外すのに使用)
  • コンプレッサーとエアガン(グリップを外す際にあると便利)
  • インパクトドライバー(スイッチボックスのネジを外す際にあると便利。なめ防止)
  • シリンジ透明な耐油ホース(ブリーダーからのエア抜き・フルード抜き用)
  • ワイヤーインジェクター(ワイヤーケーブルの注油に使用)
  • 金尺・スケール・ノギスなどの測定器具
  • 廃油処理箱(交換後の古いフルードの廃棄に使用)
  • ビニールテープ
  • グローブ
  • 養生テープ
  • ウエス(汚れ対策)

ケミカル類

  • グリス
  • ワイヤールブやチェーンルブ(ワイヤーケーブル類の注油に使用)
  • ブレーキフルード
  • パーツクリーナー(清掃用)
  • シリコンスプレー(ゴムパーツ類の脱着などあると便利)
  • ハンドルボンド

関連部品

SR400ハンドル交換作業手順

本記事は、あくまで筆者が実際に行った取付け手順を紹介する内容です。
取り外し順などは必ず同じ手順で行う必要はないため、参考程度にご覧ください。

さらに今回の記事は、

  • ブレーキホース交換
  • スロットルワイヤー交換
  • クラッチワイヤー交換
  • デコンプワイヤー交換

を含めた、ケーブル・ホース類をすべて交換するハンドル交換作業を紹介します。

ハンドルバーのみを交換の場合は、純正ハンドル脱着記事の方が分かりやすいと思いますので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

【SR400】ハンドルバーの取り付け・取り外し作業手順を解説 皆さんこんにちは。今回はSR400ファイナルエディションのハンドルバーの取り付け・取り外し手順について解説していきます。 SR4...

事前準備

①センタースタンドで車体を安定させる

  • 平坦で安定した場所に車体を設置し、センタースタンドを使用して車体を安定させる

②メーターを養生する

  • 作業中は工具やパーツクリーナーが接触する可能性があるため、タオルやウエスを使用してメーター周りを保護しておきます。 

③フューエルタンクを取り外す

  • スロットルワイヤー交換には、フューエルタンクの取り外しが必要です。
  • フューエルタンクの詳しい取り外し手順を知りたい方は別記事を参考にしてください。
【SR400】燃料タンクの取り付け・取り外し手順を徹底解説(FIモデル対応) 皆さんこんにちは。今回は SR400 Final Edition(FI) の燃料タンクの取り付け・取り外し手順 について解説していきま...

④ヘッドライトレンズを取り外しておく

スイッチなどの配線にアクセスするため、先にヘッドライトレンズを外しておくことをおすすめします。

  • プラスドライバーを使用し、ヘッドライト左右下部のプラスネジ2本を取り外す
  • ヘッドライトレンズ下側を手前へ引き出し、そのまま上方向へ持ち上げて取り外す
  • ヘッドライト裏側に接続されているカプラーを取り外す
  • 取り外したヘッドライトレンズは、割れないよう安全な場所へ保管しておく
  • ハーネスの取り回しを写真などで記録しておくと安心
  • ハーネス固定用のクリップはこの時点で取り外しておくと良い

ハンドル回りのケーブル・ホース類の取り外し

⑤クラッチワイヤーを外す

  • ゴムブーツ・カバーをずらして作業スペースを確保し、ロックナットを緩める
  • アジャスターを一度締め込んでから溝を一直線に合わせる
  • アウターケーブルを引き抜き、ワイヤーとタイコ部分を溝に沿って取り外す
  • ゴムブーツカバーを取り外しておく
    ゴムブーツカバーも劣化や破損が見られたら交換推奨です

⑥クラッチスイッチを外す

  • クラッチホルダー下部の爪ロックマイナスドライバー等で押し込みながら引き抜くことで取り外す
  • 無理に引っ張ると爪が破損する恐れがあるため注意
    破損した場合は新品へ交換すること

⑦デコンプワイヤーを外す

  • シリンダーヘッド側のキャップボルト(六角5mm)を外し、デコンプブラケットを取り外す
  • デコンプカムからケーブルエンド(タイコ)を外す
  • ハンドル側からケーブル(アウターチューブ)を引き抜く
  • レバーの溝に沿ってタイコをスライドさせて取り外す

⑧ブレーキスイッチを取り外す

  • 念のため、スイッチのケーブルの取り回しを写真で記録するとよい
  • ブレーキレバー付け根のゴムカバーをずらして、レバーホルダーにアクセス
  • ホルダー下部のブレーキスイッチの爪ロックをマイナスドライバー等で押し込みながら引き抜くことで取り外す
  • 無理に引っ張ると爪が破損する恐れがあるため注意
    破損した場合は新品へ交換すること

⑨ブレーキホースを外す

ブレーキフルードの抜き取り
  • リザーバータンクプラスネジ2本を取り外し、ダイヤフラムプレートリザーバーダイヤフラムを取り外す
    ネジが固い場合があるため、ネジ頭をなめないよう注意して作業を行う
    また、ダイヤフラムに劣化や破れがある場合は新品へ交換する。
  • シリンジやスポイトを使用し、リザーバータンク内の古いブレーキフルードを吸い取る
    取り出したフルードは廃油処理箱などへ入れ、適切に処分する。
  • リザーバータンク内のフルードを抜いたら、一度ダイヤフラムプレートリザーバーダイヤフラムをセットし、キャップを締めておく
  • ブレーキキャリパーのブリーダーキャップを取り外し、レンチ(8mm)をブリードスクリューへ掛けておく
    この時点ではまだブリードスクリューは緩めない。
  • ブリードスクリューのニップルへホースを接続し、ホース先端を受け容器へ入れる
    参考として、筆者は内径Φ6mmのホースを使用しました。
  • 準備ができたら、ホースやキャリパー内のブレーキフルードを抜き取る

ブレーキフルードの抜き取り方法

  1. ブレーキレバーを握る
  2. レバーを握ったままブリードスクリューを少し緩める
  3. レバーを握り込み、フルード排出後にスクリューを締める
  4. レバーを離し、①〜③を繰り返す
  • ホースからフルードが出なくなったら、ブリードスクリューを仮締めし、ホースをニップル部から外しておく
    フルードが垂れるため、ウエスなどで受けること
  • レンチ8mmも取り外しておく
ブレーキホースの取り外し
  • 取り外し前に、ブレーキホースの取り回しを写真で記録しておく
    元通りに組み付けやすくなるため、事前に撮影しておくと安心です。
  • ブレーキホースホルダーを取り外す
    アンダーブラケット下とフロントフェンダー部にある取付ボルト(8mm)を外し、ホルダーとボルトは紛失しないよう保管しておきます。
  • ブレーキキャリパー側のユニオンボルト(12mm)を取り外す
    ブレーキフルードが垂れるため、ウエスなどで受けながら作業を行います。
    取り外したガスケットは再利用せず、新品へ交換してください。ユニオンボルトも劣化や損傷があれば交換すること
  • マスターシリンダー側のユニオンボルト(12mm)も取り外す
    取り外したガスケットは再利用せず、新品へ交換してください。ユニオンボルトも劣化や損傷があれば交換すること
  • マスターシリンダー側のホース先端を傷つき防止のため、養生テープで保護
  • 車体から引き抜いてブレーキホースを取り外す

⑩スロットルワイヤーを外す

スロットルボディー側
  • 取り外し前に、戻し側(前側)/引き側(後側)の位置関係を確認して写真を撮っておく
  • 10mmスパナで、戻し側・引き側それぞれのロックナットを緩める
    スパナが入りにくい場合は、先にアジャスティングナットを緩めておく。
  • ケーブルをホルダーからずらし、ワイヤーエンド(タイコ)をスロットルボディーから取り外す
スロットルホルダー側
  • 組み付け時に分かりやすいよう、戻し側/引き側をマーキングしておく
  • 13mmスパナで中空ボルトを取り外す
  • スロットルホルダー固定スクリュー2本を取り外す
    固い場合は、ネジなめ防止のためインパクトドライバーの使用がおすすめ。
  • スロットルホルダーを上下に分割し、ワイヤーエンド(タイコ)を取り外す
    無理にこじらず慎重に作業を行う。
  • スロットルホルダーは配線に負担がかからないよう避けておく。
  • スロットルチューブをハンドルから引き抜いておく

純正ハンドルの取り外し

⑪ハンドルの各パーツを取り外す

スイッチボックス(左側)
  • プラスドライバーでスイッチボックス下のプラスネジ×2本を取り外す。
    奥側のネジはデコンプレバーを握った状態で回すと作業しやすい。
    ※固い場合は無理に回さず、ネジ頭のなめに注意。特に初回は固着していることが多いため、インパクトドライバーの使用も有効。
  • ネジは長さが異なるため注意し、紛失しないよう保管すること
    奥側:短ネジ / 手前側:長ネジ
  • ネジを外したらスイッチボックス(左側)を取り外し、配線に負担がかからないよう下へ避けておく
グリップ(左側)
  • 内装剥がしなどを差し込み隙間を作り、パーツクリーナーを吹き付ける
  • 軽く捻ってなじませた後、エアガンで内部にエアーを送り込む
  • 「隙間作成 → クリーナー → 捻る → エアー」を繰り返し、徐々に取り外す
クラッチレバーホルダー
  • レバーホルダーの固定ボルト(10mm)を緩める
    ※ホルダーが動く程度に緩めるだけでOK
  • レバーホルダーをスライドさせてハンドルから抜き取る
マスターシリンダー
  • マスターシリンダーやホルダーを落下させないよう注意しながら作業を行う
    また、ブレーキホースの取付け口を下にするとブレーキフルードが垂れる可能性があるため注意。筆者はウエスで養生しました。
  • 固定ボルト(10mm)2本を緩め、マスターシリンダーホルダー本体を取り外す
    ※緩める順番:下→上

⑫純正ハンドルを取り外す

  • 内装剥がし等を使用して、ハンドルポスト上部のボルトキャップ×4個を取り外す
    ※キャップは紛失しないよう保管しておく
  • ヘキサゴンソケット(6mm)を使用して、ハンドルポストのヘキサゴンボルト×4本を緩める
    手前側 → 奥側の順で緩める
  • ヘキサゴンボルト×4本を外し、ハンドルポスト(上側)を取り外す
    ※ハンドルが落下しないよう支えながら作業すること
  • ハンドルバーを取り外す

カスタムハンドルの仮付け

⑬ハンドルの位置合わせを行う

  • カスタムハンドルの梱包や表示シールなどは事前に取っておく
    ※ハンドル中央のハリケーン純正シールは位置決めのために使用するため外さない
  • ハンドルをハンドルポストにセットする
  • ハンドルポストを➡マークを前向きにしてセットする
  • ヘキサゴンボルト×4本ハンドルが動く程度でセットしておく
  • ここで、ハンドルの左右を均等にセットしておく。
    筆者は、ハリケーン純正シールの△マークを基準に、ノギスで左右を測りながら中央へ合わせて調整しました。
  • ハンドルの取付け角度をお好みに合わせて調整する
    ※本格的な調整は最後に行うため、ここではある程度でOK

⑭カスタムハンドルを一度固定する

  • 取付け角度がある程度決まったら、ヘキサゴンボルト×4本規定トルクで順番に締め付ける
    ※締め付けは「奥側 → 手前側」の順
    規定トルク:23Nm

ケーブル類の交換

⑮スロットルワイヤーの交換

 今回は解説を簡略化していますので、詳しい手順を知りたい方は別記事を参考にしてください。↓

【SR400】スロットルワイヤーケーブル交換 作業手順を解説 皆さんこんにちは。今回は SR400 Final Edition のスロットルワイヤーケーブル交換手順について解説していきます。 ...
スロットルワイヤーの取り外し
  • ワイヤーの取り回しを写真で記録しておく
    取り回しを間違えると、スロットル不良や事故につながる恐れがあります。
  • クランプを取り外す
    フレーム側のクランプ固定ネジを外し、ワイヤーをフリーにする。
  • スロットルワイヤーを車体から取り外す
    ナット部を養生し、引き側・戻し側ともに取り外す。
新しいスロットルワイヤーの注油
  • 取り付け前に、スロットルチューブやワイヤーへ注油・グリスアップを行っておく。
  • SR400のスロットルワイヤーは一般的なワイヤーインジェクターが使用しにくいため、ビニール袋を使用してワイヤールブを注油すると作業しやすい。
新しいスロットルワイヤーの取付け
  • スロットルワイヤーの先端を傷つき防止のため、養生テープなどで保護しておく
  • ワイヤーを車体へ通す
    取り外し時に撮影した写真を参考に、元通りの取り回しで通す
  • ワイヤーの動きや取りまわし等は後で調整を行うため一度この状態でストップ

⑯クラッチワイヤーの交換

 今回は解説を簡略化していますので、詳しい手順を知りたい方は別記事を参考にしてください。↓

【SR400】クラッチレバー・クラッチワイヤー交換&メンテナンス手順を解説 皆さんこんにちは。今回は SR400 Final Edition のクラッチレバーおよびクラッチワイヤーの交換・メンテナンス手順 を詳...
クラッチワイヤーの取り外し
  • ワイヤーの取り回しを写真で記録しておく
    取り回しを間違えると、事故につながる恐れがあります。
  • エンジン側(プッシュレバー側)のクラッチワイヤーを取り外す
    タイコ部を横へずらしながら取り外し、ワイヤーを取付穴から抜き取る。
  • エンジンの取付穴からワイヤーを引き抜いて取り外す
  • 先端を傷つき防止のため養生テープなどで保護し、車体からワイヤーを取り外す

新しいクラッチワイヤーの注油
  • ワイヤーインジェクターを取り付ける
    両端をウエスで養生しておく。
  • ワイヤールブを注油する
    反対側からルブが出るまで注油し、ワイヤーを数回動かしてなじませる。
新しいクラッチワイヤーの取付け
  • ※任意 筆者は、レバー側を通しやすくするためゴムカバーを取り外しました
    ハリケーン製はやや硬めなため、必要に応じて純正品へ交換するのもおすすめです
    さらに、傷つき防止のためワイヤー先端を養生しておく。
  • 取り回しに注意しながら、クラッチワイヤーを元通りに車体へ通す
  • エンジン側のワイヤータイコ部へグリスを塗布する

  • エンジン側へワイヤーを取り付ける
    ワイヤーを取付穴へ通しタイコ部をセットする。
    ゴムブーツはシリコンスプレーなどを使用すると取り付けしやすい。
  • ワイヤーの動きや取りまわし等は後で調整を行うため一度この状態でストップ

⑰デコンプワイヤーの交換

デコンプワイヤーを取り外し
  • 取り回しを写真等で記録しておく。
  • エンジン側のデコンプワイヤー先端を、傷つき防止のため、養生テープ等で保護し、車体上側へ引き抜いてワイヤーを取り外す。
新しいデコンプワイヤーの注油
  • ワイヤーインジェクターを取り付ける
    両端をウエスで養生しておく。
  • ワイヤールブを注油する
    反対側からルブが出るまで注油し、ワイヤーを数回動かしてなじませる。
新しいデコンプワイヤーの取付け
  • ※任意。傷つき防止のため、筆者はアジャスター部分のゴムチューブを純正から新しいデコンプワイヤーに移植しました。
    ワイヤーから外しにくいため、シリコンスプレーで潤滑して取り外しました。
  • 先端を養生し、新しいデコンプワイヤーを車体へ通す。
    ※参考までに、クラシック80ハンドルではデコンプワイヤーがやや長めに感じました。
    取り回しは工夫しながら調整すると良いと思います。

  • ワイヤーの動きや取りまわし等は後で調整を行うため一度この状態でストップ
    ※ちなみにデコンプワイヤーは少し長めで窮屈になったため、筆者はあとで取り回しを少し変えました。

ハンドル周りの各パーツを取り付ける

⑱ハンドル右側のパーツの取付け

スロットルホルダーの配線調整
  • スロットルホルダーの配線は、そのままでは長さが足りないため、ヘッドライトケース内で配線を調整する。
    こちらの赤いカプラーの配線がスロットルホルダーの配線になります。
  • 念のため筆者は、チューブの無い場所はビニールテープで巻いて対応
  • ハンドルにスイッチボックスが届く程度に配線を調整する
スロットルワイヤー関連グリスアップ
  • ハンドルのスロットルコーン取付け部分に薄くグリスを塗っておく
    ※粘度の高いグリスを使用するとスロットルが重くなるのでNG
  • スロットルチューブとスロットルボディのワイヤーエンド部取り付け部・ワイヤー溝にも軽くグリスを塗布
  • 引き側・戻り側のワイヤーのエンド部(タイコ部)にもそれぞれグリスを塗布
スロットルチューブ・スロットルホルダーの取付け
  • スロットルチューブをハンドルへ差し込む
  • スロットルホルダー下部分に引き側・戻し側それぞれのワイヤーのエンド部分を通す
    引き側・戻し側を間違えないよう注意
  • スロットルホルダー下部分をセットして、スロットルチューブの溝にワイヤーを沿わせ、タイコを確実に溝へセットする
  • スロットルホルダーを上下で合わせる
  • スイッチボックスとスロットルが奥まで差し込まれていることを確認し、任意の角度に調整したうえで、プラスネジ×2本を締め付け固定する。
    規定トルク:3.5Nm
  • オープンスパナ(13mm)を使用して中空ボルト(13mm)を引き側・戻し側ともに締め付け
    ※規定トルク不明のため一般的な締め付けで対応
  • 続いてスロットルボディ側。引き側と戻り側それぞれ、ワイヤーを溝に沿わせて、エンド部(タイコ部)を確実にセット
    事前に撮影した写真を確認し、引き側・戻し側を間違えないよう注意
  • ケーブルホルダージャスター部分をセットする
  • 再度ワイヤーケーブルの取り回しを確認する
    ハンドルを左右に切って、ワイヤーの張りや無理がかかっていないかを確認する
  • ワイヤーケーブルにクランプをセットする
    クランプにはアースリード線が共締めされているため、取り付け時に忘れず元どおり共締めする
  • プラスドライバーを使用して、ワッシャー付きのプラスネジで取り付ける。
マスターシリンダーを取り付ける 
  • マスターシリンダー本体をハンドルへセットする
  • ホルダーの「UP」マークを上向きにし、固定ボルト(10mm)でハンドルへセット
  • ブレーキレバーが自然に握れる位置へ合わせ、下側→上側の順固定ボルト(10mm)を仮固定する。

⑲ハンドル左側のパーツの取付け

クラッチレバーホルダー
  • クラッチレバーホルダーをハンドルへ差し込む
  • グリップ・スイッチボックス分のスペースを残して、固定ボルト(10mm)を仮固定する
    ※グリップ+スイッチボックスで約165mm以上スペースがあれば良い
左側グリップ
  • 左グリップを奥まで差し込む
    • 入りにくい場合はパーツクリーナー
    • 緩い場合はハンドルボンドを使用する

左側スイッチボックスの配線調整
  • スイッチボックスの配線はそのままの長さだと届かないため、ヘッドライトケース内のスロットルホルダーの配線を調整する
    ※大きめのクリーム色のカプラーの配線が左側スイッチボックス
  • 念のため筆者は、チューブの無い場所はビニールテープで巻いて対応
  • ハンドルにスイッチボックスが届く程度に配線を調整する
左側スイッチボックス
  • 左スイッチボックスを取り付け、グリップへ軽く接触する位置へ合わせる
  • 角度を好みで調整し、プラスネジ2本で仮固定する
    奥側:短ネジ/手前側:長ネジ
  • クラッチレバーホルダースイッチボックスへ接触する位置まで移動し仮固定する

ハンドル回りのケーブル・ホース類の取付け

⑳ブレーキスイッチを取り付ける

  • 配線の長さが足りない場合はヘッドライトレンズ内ののケーブルを少し調整して対応
    クリーム色の細めのカプラーの配線がブレーキスイッチ
  • 取付けの向きに注意しながらブレーキレバーホルダーに差し込み、が「カチッ」と確実にロックされるまで押し込む
  • ブレーキレバーのゴムカバーを元通りセットしておく

㉑ブレーキホースを取付ける

ブレーキホースの取付け
  • 無理のない取り回しを意識しながら、新しいブレーキホースを車体に通す
    純正と同じ取り回しにしようとするとホースが少し長かったため、筆者は少し取り回しを変更しました。
    参考までに筆者のブレーキホースの取り回しは以下↓
  • マスターシリンダー側のブレーキホースを取り付ける
    「純正ユニオンボルト → ガスケット → バンジョー → ガスケット」の順でセットし、仮締めしておく。
    バンジョーアダプターの曲がりは取り回しによって向きを変えてください。
  • ブレーキキャリパー側のブレーキホースを取り付ける
    ブレーキキャリパーの突起へブレーキホースを合わせ「ユニオンボルト → ガスケット → バンジョー → ガスケット」の順でセットし、仮締めする。
  • ※任意 ブレーキホースホルダーの取り付け
    社外ブレーキホースは基本的にホルダー不要ですが、筆者は念のため取り付けました。
    アンダーブラケット側は取り回しの都合上、右側のネジ穴を使用しています。
    • フェンダー側規定トルク:10Nm
    • アンダーブラケット側:規定トルク不明のため一般締め付けで対応。
  • ユニオンボルトを本締めする
    ホース角度を調整後、マスターシリンダー側・キャリパー側ともにユニオンボルト(12mm)を規定トルクで締め付ける。
    規定トルク:30Nm(個人的には30Nmでは少し過トルクな印象です。)
  • ホースのねじれをなくした状態でスパナで固定し、、フィッティング(13mm)を規定トルクで締め付け固定する。
    規定トルク:15Nm
ブレーキフルードの補充とエア抜き
  • 忘れずにマスターシリンダー周りを養生しておく
    作業中にブレーキフルードがタンクや塗装面に付着した場合はすぐにウエスで拭き取ること
  • キャップを開け、ダイヤフラムプレートリザーバーダイヤフラムを外す。
  • ブレーキフルードを補充する
    リザーバータンクへ新しいブレーキフルードを7〜8割程度まで補充する。
  • 再度レンチ(8mm)をブリードスクリューに掛け、ニップル部へホースを接続する。ホースの先端は廃油処理箱などの受け容器へ入れておく。
  • ブレーキフルードのエア抜きを行う

ブレーキフルードの抜き取り方法

作業中はフルードを空にしないよう、こまめに補充してください。
空になるとエアが入り、再度エア抜きが必要になります。

  1. ブレーキレバーをゆっくり数回握る
  2. レバーを握った状態で、ブリードスクリュー少しだけ緩める
    (緩めすぎないように注意)
  3. フルードが出てきたら、さらにスロットルグリップまで届くまでレバーを握り込む
  4. 握った状態を保持したままブリードスクリューを締め、ブレーキレバーを離す
  5. ①~④の手順を繰り返す。
    エアーが出なくなり、フルードの色が新品同様になれば、フルードのエア抜きと入れ替え完了
  • ブリーダーを元に戻す
    ホースとレンチを取り外し、ブリードスクリューを規定トルクで締め付ける。
    規定トルク:6N・m

  • 周辺を清掃し、ブリーダーキャップを取り付ける。
  • リザーバータンクを組み立てる
    ダイヤフラム・プレート・キャップを元通り取り付け、プラスネジ2本を締め付ける。
    規定トルク:1.5Nm
  • 最後に周辺を清掃し、養生を取り外す。

㉒クラッチスイッチを取り付ける

  • 配線の長さが足りない場合はヘッドライトレンズ内ののケーブルを少し調整して対応
    黒いカプラーの配線がクラッチスイッチ
  • 取付けの向きに注意しながらクラッチホルダーに差し込み、が「カチッ」と確実にロックされるまで押し込む

㉓デコンプワイヤーを取り付ける

  • ワイヤーのタイコ部分に薄くグリスを塗布
  • デコンプレバーやデコンプカムのタイコ取付け部にグリスを塗布
  • レバー側の溝に沿って取り付け
  • ケーブルアウターチューブをレバーホルダーに奥まで確実に差し込む
  • シリンダーヘッド側のカムにワイヤーとタイコをセットし、ブラケットキャップボルト(六角5mm)で固定する

㉔クラッチワイヤーを取り付ける

  • 忘れずにゴムブーツを通しておく
  • ワイヤー先端のタイコ部分や、クラッチレバーのワイヤー取付け部にグリスを塗っておく
  • レバー・アジャスター・ロックナットの溝が一直線になるように再度調整する
  • レバーの穴へワイヤーのタイコをセット
  • 溝にそってワイヤーを入れ、ケーブルを差し込む

取り外したパーツを元通り取り付ける

㉕ヘッドライトレンズを取り付ける

  • 取り外し前の状態を参考に、ハーネス類の取り回しをまとめる
  • ハーネス固定用クリップ2個を取り付ける
  • ヘッドライトバルブにカプラーを接続
  • 向きに注意し、上側を先にセット。次に下側を押し込む
  • レンズをセット後、プラスドライバーを使用して、右下/左下の固定スクリューを締め付ける

㉖フューエルタンクを取り付ける

  • フューエルタンクの詳しい取付方法は別記事で解説しているので、参考に作業を行ってください。
【SR400】燃料タンクの取り付け・取り外し手順を徹底解説(FIモデル対応) 皆さんこんにちは。今回は SR400 Final Edition(FI) の燃料タンクの取り付け・取り外し手順 について解説していきま...

各種調整作業を行う

㉗各種ワイヤー類の調整作業を行う

  • スロットル遊び調整
  • クラッチ遊び調整
  • デコンプ遊び調整

詳しい調整手順は別記事を参考に作業を行ってください

【SR400】スロットルグリップの遊び調整手順を解説 皆さんこんにちは。今回は SR400 Final Edition のスロットルグリップの遊び調整手順 について解説していきます。 ...
【SR400】クラッチレバーの遊び調整手順を解説 皆さんこんにちは。今回は SR400 Final Edition のクラッチレバーの遊び調整手順について解説していきます。 クラ...

㉘ハンドルバー・スイッチ・レバー・ミラーの角度調整

最後に、お好みでハンドルやスイッチ、レバーの角度調整を行います。

ハンドル角度調整
  • ハンドルポストのヘキサゴンボルト(ヘキサゴン6mm)を緩め、好みの角度へ調整します。
    規定トルク:23Nm
左側スイッチ・クラッチレバーの角度調整
  • 左側は、クラッチレバーの角度でスイッチボックスの角度も自動的に決まる。
  • スイッチボックスのプラスネジ×2本とクラッチレバーホルダーのボルト(10mm)を緩めて、クラッチレバーの角度調整を行う
  • スイッチボックスの角度は、裏側の突起部分をクラッチレバーホルダーへ合わせることで自然に決まる。
    規定トルク:
    レバーホルダー 7Nm
    スイッチボックス 3.5Nm

右側スロットルホルダー・ブレーキレバーの角度調整
  • 右側は、ブレーキレバーとスロットルホルダーそれぞれの角度を調整を行う
  • ブレーキレバーは、マスターシリンダーホルダーのボルト(10mm)を緩めて調整
  • スロットルホルダーはプラスネジ×2本を緩めて角度調整
    規定トルク:
    マスターシリンダーホルダー 7Nm
    スロットルホルダー 3.5Nm
サイドミラーの調整
  • ゴムカバーをずらし、ミラー根元の固定ナットを露出させる
  • 下側ナット(14mm)を固定しながら、上側ロックナット(14mm)を少し緩める
  • ミラー本体を動かし、後方が見やすい角度へ調整
  • 上側ロックナット(14mm)を締め付けて固定する 最後に下側ナット(14mm)を軽く増し締めし、ゴムカバーを元通り取り付ける

最終確認を行う

以下の確認を必ず行う事

  • ボルトの締め付け確認
  • ハンドルを左右いっぱいまで切り、ワイヤー類の突っ張り・引っかかりがないか確認
  • レバーやスイッチ類がタンクなどへ干渉していないか確認
  • スロットル操作時に抵抗や引っかかりがなく、放した際にスムーズに戻るか確認
  • スロットルグリップの遊び量確認(3〜6mm)
  • クラッチレバーの遊び量確認(5〜10mm)
  • ブレーキの動作確認
  • サイドミラーの角度確認
  • 燃料コックをON、メインキーをONにして燃料ポンプの作動音を確認
  • エンジン始動後、アイドリング回転数(1000〜1500rpm)が安定しているか確認
  • スロットル操作に応じて自然に回転が上がるか確認
  • 異音・燃料漏れ・操作違和感がないか確認
  • 異常がある場合は、直ちにエンジンを停止して原因を確認すること 

上記確認後、低速で試走を行い問題や違和感が無ければ、SR400ハンドル交換作業完了です。

規定トルクまとめ

  • シート固定ボルト:16Nm
  • タンク固定ボルト:16Nm
  • ハンドルポストのヘキサゴンボルト:23Nm
  • ハンドルスイッチのプラスネジ:3.5Nm
  • レバーホルダーの取付ボルト:7Nm
  • マスターシリンダーホルダーの取付ボルト:7Nm
  • リザーバータンクのスクリュー:1.5Nm
  • ブレーキホースユニオンボルト:30Nm
  • ブレーキホースホルダー固定ボルト:10Nm
  • ブリードスクリュー:6Nm

まとめ

とうことで今回はSR400のハンドルバーの交換作業方法を紹介しました。

正直、ハンドルバーの交換は難易度が高いです。

  • ケーブル、ホース類の交換
  • ケーブル、ホース類の取り回し
  • フューエルタンクの脱着
  • 各種調整作業
  • スイッチやレバー、ハンドルの角度調整
  • その他

難易度の高い内容が多いため、初心者や整備未経験の方は無理せずにショップに依頼してください。

SR400のカスタムを検討している方の参考になれば幸いです。

それでは良きSRライフを。

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