【SR400】純正アンダーガードの取り外し・取付け・メンテナンス方法を徹底解
皆さんこんにちは。
今回は、SR400ファイナルエディションの純正アンダーガードの脱着・点検・塗装作業手順について解説します。
アンダーガードと聞くと、オフロードバイクに装着されているイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
SR400のルーツであるXT500はオフロードバイクとして誕生したモデルであり、その名残としてSR400にも純正アンダーガードが採用されています。
純正アンダーガードはスチール製のため、飛び石や雨水の影響により塗装の剥がれや錆が発生しやすいパーツです。また、グロメットやトリムなどのゴム部品も使用されており、経年劣化や飛び石などによって傷みが進んでいる場合があります。
アンダーガードを取り外す機会はあまり多くありませんが、定期的に取り外して清掃や防錆処理を行うことで、良い状態を長く維持できます。
本記事では、純正アンダーガードの詳しい脱着手順に加え、取り外した際に確認しておきたい点検ポイントやメンテナンス方法についても、実際の写真を交えながら分かりやすく解説します。
※作業は自己責任となります。整備初心者の方や作業に自信のない方は、無理をせずバイクショップへ依頼することをおすすめします。
錆の発生やメンテナンスの手間を減らしたい方は、ステンレス製カスタムアンダーガードの取付け・レビュー記事もぜひご覧ください。↓
別記事準備中…
準備する工具・用品
工具・用品類
- トルクレンチ

- ソケット(10mm)

- レンチ(10mm)

- 紙やすりやワイヤーブラシ(さび落としや塗装の足付けに使用)


- マスキングテープ・新聞紙(塗装しない部分の養生に使用)

- グローブ

- ウエス(汚れ対策)
ケミカル類
- シャーシブラック(コート)スプレー(錆止め塗装に使用)

- クリヤースプレー(任意 筆者はシャーシコートブラック塗装後、塗膜保護のためDCMのアクリルクリヤーを塗布しました。シャーシコートブラックのみでも十分です)

- ゴム・金属対応接着剤(セメダイン スーパーX ブラックがおすすめ)

- シリコンスプレー(ゴム部品の脱着にあると便利)

- パーツクリーナー(清掃用)

関連部品
- アンダーガード(エンジンプロテクタ)(3GW-21471-00-33)
楽天 Yahoo - ゴムモール(トリム)(42N-28376-00)
楽天 Yahoo - グロメット×3(B9F-21719-00)
楽天 Yahoo - カラー×3(90387-07573)
楽天 Yahoo - 取付けフランジボルト×3(旧:90105-06557 新:95817-06020)
楽天 Yahoo - キャニスタプレート(B9F-2413X-00)
楽天 Yahoo - ワッシャー(90201-06063)
楽天 Yahoo
SR400アンダーガードの取り外し作業手順

本記事では、筆者が実際に行った取り外し手順をご紹介します。
作業方法の一例として参考にしていただければ幸いです。
①センタースタンドで車体を安定させる
- 平坦で安定した場所に車体を設置し、センタースタンドを使用して車体を安定させる

②アンダーガードを外す
- アンダーガードはフランジボルト(10mm)×3で固定されている

- フランジボルト(10mm)を3か所とも緩める



- 上側フランジボルト×2を先に取り外す


- アンダーガードが落下しないよう押さえながら、下側フランジボルトを取り外す。
下側のみ、ワッシャーがセットされているため紛失しないよう保管すること
- アンダーガードを取り外す
キャニスターのプレート等で傷を付けないよう注意

③キャニスタープレートを外す(任意)
※キャニスタープレートの取り外しは任意です。アンダーガードのみメンテナンスを行う場合は、無理に取り外す必要はありません。
- キャニスターのダンパーに差し込まれているキャニスタープレートを引き抜き取り外す



これでSR400純正アンダーガードの取り外し作業は完了です。

SR400アンダーガードの分解・点検・メンテナンス
アンダーガードの分解
①カラーを取り外す
- カラー×3をグロメットから引き抜いて取り外す



②グロメットを取り外す
- グロメット×3をアンダーガードから取り外す
外しにくい場合は、シリコンスプレーで潤滑すると外しやすくなります。


③ゴムモール(トリム)を取り外す(任意)
※純正のゴムモール(トリム)はアンダーガードに接着されているため、交換や洗浄などでやむを得ず取り外す場合を除き、無理に外す必要はありません。
- アンダーガード外周のゴムモール(トリム) を取り外す


※純正のゴムモール(トリム)は、写真の4か所が接着されていました。再利用する場合は、無理な力を加えると破損する恐れがあるため、慎重に取り外してください。

これでSR400純正アンダーガード周りの分解は完了です。

各部品の点検・交換・洗浄
ゴムモール(トリム)
ゴムモールはアンダーガードの縁を保護する部品です。
- ひび割れや硬化、破れ等があれば交換推奨
- 再使用する場合は、ゴム対応のパーツクリーナーなどで洗浄。
特にアンダーガードが差し込まれる溝部には砂や泥が溜まりやすいため、念入りに清掃すること

グロメット(3個)
グロメットは振動を吸収し、アンダーガードへの負担を軽減するゴム部品
- ひび割れや硬化、変形がないかを確認し、劣化が見られる場合は新品への交換
- 再使用する場合は、ゴム対応のパーツクリーナーなどで洗浄。


カラー(3個)
カラーはグロメット内部に組み込まれている金属部品です。
- 変形や割れ等があれば新品交換推奨
- 汚れや錆がある場合はパーツクリーナー等で清掃して薄くシリコングリスを塗布しておくと錆の予防になります


取付けフランジボルト(3本)
- ネジ山の損傷や錆、頭部のなめがあれば新品交換推奨
- パーツクリーナーやブラシなどで汚れを洗浄する
純正ボルトにはプレコートタイプのねじロック剤が塗布されていますが、完全に除去することは難しいため、無理に削り落とす必要はありません。

キャニスタープレート
- キャニスタープレートに曲がりや亀裂があれば新品交換推奨
- 塗装の剥がれや錆がある場合は、錆が進行する前に補修塗装を行っておくと安心です。

ワッシャー
- ワッシャーは変形や錆、摩耗がないかを確認します。大きく変形している場合や腐食が進んでいる場合は交換
- 再使用する場合はパーツクリーナーなどで汚れを落としてから取り付けます。

アンダーガード(エンジンプロテクタ)
- 変形や亀裂、破損があれば交換推奨
- 錆がある場合はワイヤーブラシ等で除去し、必要に応じて再塗装や防錆処理を行う

アンダーガードの塗装手順
今回は、純正アンダーガードの錆予防を目的に塗装を行いました。
アンダーガードは飛び石や雨水の影響を受けやすく、塗装が剥がれると錆が発生しやすい部品です。錆が軽いうちにメンテナンスしておくことで、きれいな状態を長く維持できます。
ここでは、筆者が実際に行った塗装手順をご紹介します。
- 脱脂
まずはパーツクリーナーやシリコンオフを使用し、表面の油分や汚れをしっかり除去します。
油分が残っていると塗料の密着性が低下し、塗装剥がれの原因となるため、塗装前には必ず脱脂を行いましょう。

- 下地処理(錆落とし・足付け)
ワイヤーブラシやサンドペーパーを使用して、錆や浮いた塗膜を除去します。
また、既存の塗装面も軽く足付けしておくことで、新しい塗料が密着しやすくなります。
※錆が広範囲に発生している場合や地金が露出している場合は、必要に応じて錆止めプライマーを使用するとより効果的です。 - 研磨粉・汚れを除去する
下地処理後は、パーツクリーナーやシリコンオフを使用して研磨粉やホコリをしっかり除去します。
研磨粉が残ったまま塗装すると、仕上がりや塗料の密着性が悪くなるため、表面をきれいにしてから塗装を行いましょう。
※パーツクリーナーを使用した場合は、溶剤が完全に乾燥してから塗装してください。
- 塗装しない部分を養生する
塗装しない部分は、マスキングテープやマスカー、新聞紙などを使用して養生します。
塗料が付着すると見た目が悪くなるだけでなく、後から除去する手間もかかるため、塗装前にしっかり養生しておきましょう。
今回は塗装が剥がれていたアンダーガード表面のみを補修塗装したため、塗装しない裏面(エンジン側)はマスキングテープを使用して養生を行いました。
- シャーシブラックを塗装する
今回筆者はKURE 水性シャーシコート ブラックを使用しました。
一度に厚塗りせず、薄く数回に分けて塗り重ねることで、ムラや液だれを防ぎながらきれいに仕上げることができます。
筆者も実際に液だれしてしまったため、薄く塗って十分に乾燥させながら重ね塗りすることをおすすめします。


- クリヤー塗装(任意)
今回筆者は塗膜の保護を目的として、アクリルクリヤースプレーを塗布しました。
なお、アンダーガードは飛び石による傷が付きやすい部品のため、クリヤー塗装は必須ではありません。
シャーシブラックのみでも十分な防錆効果が期待できます。傷や錆が気になったタイミングで再塗装する方法でも問題ありません。

- 十分に乾燥させる
塗装後は十分に乾燥・硬化させてから車体へ取り付けます。
乾燥が不十分な状態で取り付けると、塗膜が傷付いたり剥がれたりする原因となるため、時間に余裕をもって作業を行いましょう。
アンダーガードの組付け
① ゴムモール(トリム)を取り付ける(交換した場合)
- 写真の純正接着位置を参考に、ゴムモール内側へゴム・金属対応接着剤を薄く塗布します。
今回は手元にあった「セメダイン スーパーX」を使用しましたが、黒色のゴムモールに使用する場合は、接着剤が目立ちにくい「セメダイン スーパーX ブラック」もおすすめです。
接着前は、アンダーガードの塗装面に付着した汚れや油分を取り除き、十分に乾燥した状態で作業を行ってください。 - アンダーガード外周にゴムモール(トリム)を接着取付けする
② グロメットを取り付ける
- グロメット3個をアンダーガードへ取り付ける
- 取り付けにくい場合は、シリコンスプレーを軽く吹き付けるとスムーズに組み付けることができます。
③ カラーを取り付ける
- カラー3個をグロメットへ差し込みセット
カラーが最後まで確実に挿入すること
これでSR400純正アンダーガード周りの組み付けは完了です。
SR400アンダーガードの取り付け作業手順
本記事では、筆者が実際に行った取付け手順をご紹介します。
作業方法の一例として参考にしていただければ幸いです。
①フレーム側を清掃する
- アンダーガードを取り付ける前に、フレーム側の取付部をパーツクリーナーなどで清掃を行う
アンダーガードで覆われている部分は普段清掃しにくい箇所です。この機会にフレームや取付穴周辺の泥や油汚れをしっかり除去し、きれいな状態で組み付けを行いましょう。

②キャニスタープレートを取り付ける(取り外した場合)
- キャニスタープレートをキャニスターのダンパーへ差し込み、元の位置へ確実に取り付ける
※向きに注意すること


③アンダーガードを取り付ける
- アンダーガードを車体下部へセット
キャニスタープレートなどに接触して傷を付けないよう注意しながら、位置を合わせること

- キャニスタープレートを挟み込むように、まず左上側のフランジボルト(10mm)を手で数回ねじ込みます。続いて、右上側のグロメットの位置を調整してネジ穴を合わせ、右上側のフランジボルト(10mm)も手で数回ねじ込んで仮固定


- 最後にワッシャー忘れずにをセットし、下側のグロメットの位置を調整してネジ穴を合わせフランジボルト(10mm)を手で数回ねじ込んで仮固定
- 3本のフランジボルトが正しく入っていることを確認したら、均等に規定トルクで締め付けて本固定する


規定トルク:7Nm
※純正の固定ボルトにはプレコートタイプのねじロック剤が塗布されています。締め込む際はねじロック剤の抵抗で重く感じますが、無理に力を掛けるとネジ山やボルト頭部を傷める恐れがあるため、慎重に作業を行ってください。
④最終確認
取付け後は、以下の項目を確認します。
- ワッシャーやカラーなどの取付け忘れがないか
- アンダーガードにガタつきや異常な隙間がないか
- フランジボルト3本が規定トルク(7Nm)で締め付けられているか
- ゴムモール(トリム)が外周へ確実に接着・固定されているか(取り外した場合)
- キャニスタープレートを取り外した場合は、正しく取り付けられているか
- エンジン始動後、異音や振動、部品の干渉がないか
問題が無ければ、SR400純正アンダーガードの取付け・メンテナンス作業は完了です。
規定トルクまとめ
アンダーガード取付けフランジボルト:7Nm
まとめ

ということで今回は、SR400ファイナルエディションの純正アンダーガードの脱着・点検・塗装作業手順について解説しました。
アンダーガードは目立たない部品ですが、飛び石や雨水の影響を受けやすく、塗装の剥がれや錆が発生しやすい箇所でもあります。
定期的に取り外して清掃や点検、防錆処理を行うことで、良好な状態を長く維持できます。また、グロメットやゴムモールなどのゴム部品も併せて点検・交換することで、安心して使用し続けることができます。
本記事が、皆様のメンテナンスの参考になれば幸いです。
純正アンダーガードは定期的なメンテナンスが必要ですが、錆の発生や塗装の手間をできるだけ減らしたい方には、ステンレス製のカスタムアンダーガードもおすすめです。別記事では、取付け方法から実際の使用感まで詳しくレビューしていますので、交換を検討している方はぜひ参考にしてみてください。↓
別記事準備中…
それでは、良きSRライフを。
関連部品
- アンダーガード(エンジンプロテクタ)(3GW-21471-00-33)
- ゴムモール(トリム)(42N-28376-00)
- グロメット×3(B9F-21719-00)
- カラー×3(90387-07573)
- 取付けフランジボルト×3(旧:90105-06557 新:95817-06020)
- キャニスタプレート(B9F-2413X-00)
- ワッシャー(90201-06063)