【SR400】シートカスタム|K&H段付きシートの取付け方法とレビュー
皆さんこんにちは。
今回は、SR400にK&H段付きシートを取り付ける方法と、約5年間使用した感想について紹介します。
SR400の純正シートはクッション性が高く、振動も吸収してくれる快適なシートです。一方で、少しのっぺりとしたデザインやシートカウルなど、見た目は好みが分かれる部分でもあります。
筆者もデザインに少し不満があり、現在はK&Hの「段付きシート Bステッチ(S-1203B)」を使用しています。
K&Hでは、段付きやフラット系などSR400用シートを豊富にラインナップしており、ステッチやレザー、スポンジの硬さなどを変更できるセミオーダーにも対応しています。
選択肢が多いだけに、「どのシートを選べばいい?」「それぞれ何が違う?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、K&HのSR400用シートの種類や特徴、実際の取り付け作業手順を紹介します。
さらに、筆者が約5年間使用して感じた座り心地・足つき・デザイン・耐久性などもレビューしていきます。
K&Hのシートや、SR400のシート交換を検討している方の参考になれば幸いです。
なお、2018~2021年式のSR400に対応したカスタムシートは、別記事でまとめています。K&H以外のシートも比較したい方はこちらも参考にしてください。↓
※シート交換作業は自己責任となります。作業に不安がある方は、無理をせず専門ショップへ依頼することをおすすめします。
K&HのSR400用シートについて

K&H(ケイアンドエイチ)は、オートバイ用シートを中心に製造・販売している国内メーカーです。
SR400用シートも豊富にラインナップされており、
- 段付きシート
- 純正シートカウル対応段付きシート
- テールホップダブルシート
- フラットテールダブルシート
など、好みのスタイルに合わせて選ぶことができます。
K&Hシートの大きな特徴のひとつが、セミオーダーに対応していることです。
シートによって選択できる内容は異なりますが、レザーやステッチ、タックロールなどを変更できるほか、スポンジの硬さなども選択でき、自分好みのデザインや仕様に仕上げることができます。
また、SR400は長期間販売されてきたため、年式によってシートの適合や取り付け仕様が異なります。
特にFI車や2018年以降のモデル、Final Editionに取り付ける場合は、購入するシートが自分の車両年式に対応しているか確認しておきましょう。
K&Hでは注文時に車両年式を選択するシートもあるため、購入前に公式ホームページで最新の適合情報を確認することをおすすめします。
今回紹介する、筆者が2021年式SR400 Final Editionに取り付けたシートは、K&Hの「段付きシート Bステッチ(S-1203B)」です。
商品の詳細や最新の適合情報、セミオーダーについては、K&H公式ホームページをご確認ください。
→ K&H公式|SR400用シートの詳細はこちら
次項では、実際に購入したシートと筆者が選択したセミオーダーの内容について詳しく紹介します。
今回使用するK&Hシート

今回取り付けるシートは、K&Hの「段付きシート Bステッチ(S-1203B)」です。
筆者は2021年にSR400 Final Editionへ取り付けるため購入し、現在まで約5年間使用しています。
段付きシート Bステッチ(S-1203B)
商品名: 段付きシート Bステッチ SR400
商品コード: S-1203B
シート高: 760mm(純正シート:790mm)
適合車種: SR400/SR500
対応: キャブレター車・FI車(Final Editionを含む最終5型まで)
適合外: 1978年初期型
K&Hの段付きシートは、純正シートよりも座面が低く、シート高は純正790mmに対して760mmとなっています。
内部には、型の中で発泡させたインジェクションスポンジを使用。クッション性が良く、経年劣化が少ないのが特徴です。
Bステッチはプレーンブラックのレザーをベースに、サイドのステッチラインが途中から弧を描いて下がるデザインとなっています。
取り付けには、純正シートからシートダンパーの移設が必要です。タンク側には付属の取り付けステーを装着し、後方は純正シートと同様に純正シートボルトで固定します。
純正グラブレールとの併用も可能ですが、このシートはETCとの併用ができないため注意してください。
筆者が選んだセミオーダー

K&Hでは、レザーカラーやタックロールなどを変更できるセミオーダーにも対応しています。
筆者は以下の仕様で注文しました。
- 取付車両:2021年式
- ネームプレート:銅
- スポンジ硬度:柔らかめ
- タックロール:横(SMT-01)
中でも見た目の印象を大きく変えるのが、座面に追加した横タックロールです。
タックロールは縫製ではなく、高周波ウェルダー加工によってレザーとスポンジを圧着したものです。乗り心地への影響はほとんどないとされています。
※商品の仕様や適合、セミオーダーの内容は変更される場合があります。購入前にK&H公式ホームページで最新情報をご確認ください。
商品の詳細や最新の適合情報、セミオーダーについては、K&H公式ホームページをご確認ください。
→ K&H公式|段付きシート Bステッチ(S-1203B)の詳細はこちら
準備する工具・用品
工具・用品類
関連部品
- K&HSR400シート
- シート固定ボルト(90101-08439)
楽天 Yahoo - シートダンパー(2J2-24724-01)
Amazon 楽天 Yahoo - シートダンパーナット(旧:95602-06200 代替品番:95604-06200)
楽天 Yahoo - スペーサー(3HT-24725-00)
Amazon 楽天 Yahoo - 車体側シートゴムダンパー(2J2-24737-00)
Amazon 楽天 Yahoo - ゴムダンパーカラー(90387-06554 代替品番:36Y-83913-01)
楽天 Yahoo - 車体側ワッシャープレート(90201-06074)
楽天 Yahoo - 車体側フランジボルト(95812-06055)
楽天 Yahoo - タンク固定ボルト(95807-08012 代替品番:95817-08012)
楽天 Yahoo - タンク固定ワッシャー(90209-08098 代替品番:90209-08008)
Amazon 楽天 Yahoo
SR400K&Hカスタムシートの取り付け作業手順
※本記事では、2021年に購入したK&Hシートをもとに取り付け手順を紹介しています。
現在は付属品や取り付け方法などが変更されている可能性があります。実際に作業する際は、商品に付属する公式の取扱説明書を確認したうえで、本記事を参考にしてください。
①センタースタンドで車体を安定させる
- 平坦で安定した場所に車体を設置し、センタースタンドを使用して車体を安定させる

②純正シートを取り外す
- シート固定ボルト(12mm)×2本を外し、シートを取り外す



- 詳しいシートの脱着方法については別記事で詳しく解説していますので、そちらを参考にしてください。↓
③純正シートのダンパーを移植する
- 純正シート裏側に取り付けられているシートダンパーの固定ナット(10mm)×4個を外し、左右のシートダンパーを取り外す
※純正の固定ナットは紛失しないように大切に保管すること



- 取り外したシートダンパーを、K&Hシートに付属のボルト(10mm)とワッシャーを使用して取り付ける。
※シートダンパーには向きがあります。固定ネジ穴が外側を向くように取り付けてください



④車体側のゴムダンパーとシート固定ボルトを取り外す
- 車体側のシートゴムダンパー・スペーサーなどを固定しているフランジボルト(10mm)を緩め、左右とも取り外す。
※取り外したゴムダンパー・スペーサー・カラーなどは紛失しないよう保管してください。ゴムダンパーは1個のみ再使用します


- 続いて、タンクを固定している、ボルト(12mm)とワッシャーを取り外す



⑤ゴムダンパーを移植する
- ④で取り外した純正のシートゴムダンパーを1個用意し、内側のカラーを抜き取る。
※カラーは紛失しないように大切に保管すること


- カラーを外したシートゴムダンパーを、K&Hシートに付属する取付金具へ取り付ける。


⑥取付金具を車体に取り付ける
- 燃料タンクの固定ボルトを外した箇所に、付属のボルト大(+3番)とワッシャー大を使用して取付金具を仮固定する



- 続いて、シートゴムダンパーを取り外した左右の取付穴にも、付属のボルト小(+3番)×2とワッシャー小×2を使用して仮固定する



- 取付位置に問題がないことを確認したら、タンク側・左右のボルトを本締めする
締め付けトルク
タンク側:16N・m
シートダンパー側:指定値不明


※タンク側は、サービスマニュアルに記載されている純正タンク固定ボルトの規定トルクを参考にしています。
※シートダンパー側の付属ボルトについては規定トルクを確認できなかったため、締め過ぎに注意しながら適切に固定しています。
⑦グラブバーの取付けを確認
- シート取付け前に、グラブバー周辺が外側から「ナット → グラブバー → ワッシャー → リアサスペンション → ワッシャー」の順になっているか確認する。
※取り付け順序が異なると、K&Hシートとグラブバーが干渉する場合があります

⑧K&Hシートを取り付ける
- K&Hシート前側にあるステーのくぼみを、⑤で取り付けたゴムダンパーにしっかり差し込む
※上から押し込むとグラブバーに干渉する場合があります。シート後方をグラブバーの下にくぐらせ、前方へ差し込むように取り付けましょう。


- 取り付け後は、前側のくぼみがゴムダンパーへ確実に差し込まれていることを再確認する

- 最後に、純正のシート固定ボルト(12mm)×2本を左右とも取り付け、規定トルクで締め付ける
規定トルク:16Nm


⑨最終確認

取り付け作業後は、以下の項目を確認する
- シート固定ボルト×2本が確実に締め付けられているか
- 取付金具のボルトに締め忘れや緩みがないか
- シート前側のステーがゴムダンパーに確実に差し込まれているか
- 移植したシートダンパーが正しい向きで取り付けられているか
- シートを上下・左右に動かしても、大きなガタつきがないか
- 燃料タンクが確実に固定されているか
- シートと燃料タンク・グラブバー・リアフェンダーなどが干渉していないか
- グラブバーの取り付け順序に間違いがないか
- シートが車体に対して左右にずれたり、浮いたりしていないか
問題がなければ実際にまたがり、体重をかけた状態でもシートのズレやガタつき、周辺部品への干渉がないことを確認します。
最後に低速で試走を行い、シートのズレや異音などの異常がないことを確認しましょう。
問題がなければ、SR400のK&Hカスタムシート取り付け作業は完了です。
K&H段付きシートを約5年間使用した感想

筆者はK&Hの段付きシートを2021年に購入し、約5年間使用してきました。
ここからは、実際に長期間使用して感じた座り心地や足つき、乗車姿勢、耐久性などについて詳しく紹介していきます。
座り心地
座り心地は良好ですが、純正シートと比較すると少し硬めという印象です。
筆者はセミオーダーでスポンジを「柔らかめ」にしていますが、それでも純正と同等か、わずかに硬く感じます。
そのため、純正シートに近い柔らかさを求めるのであれば、個人的には「柔らかめ」がおすすめです。
また、段付きシートはライダー側の座面がえぐれたような形状になっており、お尻がすっぽり収まります。
ホールド感がある一方、純正のフラットなシートに比べると前後に座る位置を変えられる範囲が狭いのが特徴です。
長時間乗ってお尻が痛くなった際に、座る位置を前後へ大きく変えにくいのは少し気になるところ。
筆者の場合は、少し後方に座り、段付き部分の曲線がお尻の後ろに当たるくらいの位置で乗ると比較的快適に感じています。
ただし、座り心地やベストな着座位置は身長・体格によっても変わるため、あくまでも筆者個人の感想として参考にしてください。
足つき
足つきは純正シートよりも良くなりました。
K&H段付きシートのシート高は760mmで、純正シートの790mmから約30mm低くなります。
身長170cmの筆者の場合、純正シートでも両足はほぼ接地しますが、K&H段付きシートでは両足の裏がしっかり接地し、膝にも少し余裕ができるほどです。
もともとSR400は比較的足つきの良い車両ですが、小柄な方など、さらに足つきを良くしたい場合には大きなメリットになると思います。
乗車姿勢
シート高が低くなることで、乗車姿勢にも変化を感じました。
純正ハンドル+純正シートのSR400は、意外にもわずかに前傾した乗車姿勢になります。
K&H段付きシートへ交換すると着座位置が低くなるため、筆者の場合は前傾が少し弱まり、ゆったりとした乗車姿勢になったように感じました。
スポーティーな乗車姿勢を好む方には少し物足りないかもしれませんが、下道をのんびり走ることが多い筆者には好みのポジションです。
一方で、シートが低くなったことで走行中の膝の曲がりは純正より大きくなります。
足つきが良くなる反面、身長170cmの筆者でも少し窮屈に感じるため、身長が高い方や足の長い方ほど気になりやすい部分だと思います。
長距離での快適性
長距離走行の快適性については、純正シートの方が優れていると感じます。
理由は大きく2つあります。
ひとつは、先ほど紹介した膝の曲がりです。
シート高が低くなったことで膝の曲がりが大きくなり、長時間走っていると足まわりに疲れを感じます。
ただし、純正シートでも長距離では足が疲れるため、筆者の場合は大きな差というほどではありません。
もうひとつは座面の硬さと形状です。
K&H段付きシートは純正よりやや硬く、さらに座る位置を前後に動かせる範囲も狭いため、長時間乗っているとお尻が痛くなることがあります。
快適性だけで比較するなら、やはり純正シートはよくできていると感じます。
タンデムでの使用感
タンデムについては、可もなく不可もなくといった印象です。
筆者が使用している段付きシートは後方の座面が少し上がった形状になっており、同乗者によると、走行中に少しずつお尻が前方へずれてくる感覚があるようです。
通常のタンデムで大きな問題を感じるほどではありませんが、タンデムでの快適性を最優先するシートではないという印象です。
デザイン
デザインについては、約5年間使用した現在でも非常に気に入っています。
段付き形状がSR400のスタイルによく似合い、純正シートから交換すると車体全体の印象も大きく変わります。
筆者はセミオーダーで横タックロールと銅のネームプレートを選択しました。
タックロールはSR400のクラシカルなデザインとの相性が良く、銅のネームプレートも派手すぎず、ちょうど良いアクセントになっています。
作りにも安っぽさはなく、純正品と比べても遜色のない高級感があります。
筆者のSR400のカスタムにもよく馴染んでおり、5年間使用してきた現在でもお気に入りのカスタムパーツのひとつです。
経年劣化・耐久性
耐久性については申し分ありません。
約5年間使用したことでシート表面には多少のくすみが見られますが、表皮の破れや目立った硬化などはありません。
また、スポンジについても硬くなったり、大きく縮んだり、へたったりした感覚はほとんどありません。
長期間使用しても大きな劣化を感じていないため、耐久性については非常に満足しています。
純正シートと比較して感じたこと
約5年間使用したうえで改めて比較すると、乗り心地や長距離での快適性は純正シートの方が優れているというのが筆者の感想です。
純正シートはクッション性が高く、座る位置も自由に変えやすいため、快適性については非常によく考えられています。
一方、K&H段付きシートには、足つきの良さ・段付きシートならではのスタイル・セミオーダーによるカスタム性があります。
そのため、「純正シートの上位互換」というよりも、純正とは異なる魅力を持ったカスタムシートとして考えるのが良いと思います。
K&H段付きシートのメリット・デメリット

ここまで約5年間使用した感想を紹介してきました。
実際に使用して感じたメリット・デメリットを簡単にまとめると、以下のようになります。
メリット
- SR400の見た目を大きく変えられる
- シート高が低くなり、足つきが良くなる
- 段付き形状によってお尻の収まりが良い
- セミオーダーで自分好みのデザインに仕上げられる
- スポンジの硬さも選択できる
- 作りが良く、高級感がある
- 約5年間使用しても大きな劣化がなく、耐久性が高い
デメリット
- 純正シートよりやや硬く感じる
- 段付き形状のため、着座位置を前後に変えにくい
- シート高が下がることで膝の曲がりが大きくなる
- 身長が高い方は、足まわりが窮屈に感じる可能性がある
- 長距離での快適性は純正シートに一歩及ばない
- タンデム時は同乗者が前方へずれやすい
- セミオーダーを含めると価格は比較的高め
K&H段付きシートはこんな人におすすめ

K&H段付きシートを約5年間使用してきた筆者としては、乗り心地だけを最優先するのであれば、純正シートも非常に優秀だと感じています。
それでもK&H段付きシートを長年使い続けている一番の理由は、やはりデザインとカスタム性の高さです。
特に、次のような方にはおすすめできるシートだと思います。
- SR400のシートまわりの印象を大きく変えたい方
- 段付きシートのクラシカルなスタイルが好きな方
- 足つきをさらに良くしたい方
- レザーやタックロールなどを自分好みにセミオーダーしたい方
- 価格の安さよりも作りや耐久性を重視したい方
- 下道をのんびり走るようなスタイルが中心の方
反対に、長距離での快適性を最優先する方や、身長が高く膝まわりの窮屈さを避けたい方は、純正シートやシート高の高いタイプも含めて検討した方がよいと思います。
K&H段付きシートは、純正以上の快適性を求めるというより、SR400らしいスタイルを自分好みに仕上げながら、足つきや実用性も確保したい方に向いているカスタムシートというのが、約5年間使用した筆者の印象です。
まとめ

ということで今回は、SR400にK&H段付きシートを取り付ける方法と、約5年間使用した感想を紹介しました。
- K&H段付きシートは、純正部品を一部移植して取り付ける
- シート高が低くなり、足つきが良くなる
- 純正よりやや硬めで、長距離の快適性は純正シートに一歩及ばない
- 段付き形状のため、着座位置を前後に動かせる範囲は狭くなる
- セミオーダーによって自分好みのデザインや仕様を選べる
- 約5年間使用しても大きな劣化はなく、耐久性は良好
- デザインや作りの質が高く、SR400の雰囲気を大きく変えられる
純正シートは乗り心地や快適性に優れていますが、K&H段付きシートには、足つき・デザイン・カスタム性など純正とは違った魅力があります。
筆者自身、約5年間使用した現在でもお気に入りのカスタムパーツのひとつです。
K&Hのシートが気になっている方や、SR400のシートカスタムを検討している方の参考になれば幸いです。
それでは良きSRライフを。
関連部品
- シート固定ボルト(90101-08439)
- シートダンパー(2J2-24724-01)
- シートダンパーナット(旧:95602-06200 代替品番:95604-06200)
- スペーサー(3HT-24725-00)
- 車体側シートゴムダンパー(2J2-24737-00)
- ゴムダンパーカラー(90387-06554 代替品番:36Y-83913-01)
- 車体側ワッシャープレート(90201-06074)
- 車体側フランジボルト(95812-06055)
- タンク固定ボルト(95807-08012 代替品番:95817-08012)
- タンク固定ワッシャー(90209-08098 代替品番:90209-08008)





