【SR400】純正リアサスペンションのプリロード調整方法を解説
皆さんこんにちは。
今回は SR400ファイナルエディションのリアサスペンションのプリロード調整方法について解説していきます。
SR400の純正リアサスペンションには、プリロード調整機能が備わっています。
プリロード調整とは、リアサスペンションのスプリングにあらかじめ掛かる力(初期荷重)を変更する調整機構のことです。SR400純正リアサスペンションでは5段階の調整が可能で、新車時は最も弱い1段階目に設定されています。
なお、プリロード調整ではスプリング自体の硬さが変わるわけではありません。しかし、二人乗りや荷物を積載した際の沈み込みを抑えたり、逆に沈み込み量を増やして足つき性を改善したりすることができます。
自分の体重や走行スタイルに合わせて調整することで、乗り心地や車体の安定感が変わるため、一度試してみる価値のある調整項目です。
今回はそんなリアサスペンションのプリロード調整方法を、実際の写真を交えながら紹介していきます。
特別な整備知識がなくても行える簡単な作業ですので、ぜひ自分に合ったセッティングを見つけてみてください。
目次
プリロードを変えると起こる変化

プリロード調整は、サスペンションのスプリングに掛かる初期荷重を変更する調整です。
スプリング自体の硬さは変わりませんが、車体姿勢や乗り味に変化が現れます。
プリロードを強くした場合(スプリングを縮めた場合)
- リアの沈み込み量が減る
- 車体後部が高くなりやすい
- フロントタイヤへの荷重が増える
- 曲がり始めの反応が機敏になる
- 二人乗りや荷物積載時の沈み込みを抑えやすい
プリロードを弱くした場合(スプリングを伸ばした場合)
- リアの沈み込み量が増える
- 車体後部が低くなりやすい
- 直進時の安定感が増す傾向がある
- 曲がり方が穏やかになる
- 乗車時の足つき性が改善する場合がある
ただし、感じ方には個人差があり、体重や走行環境によっても変化量は異なります。
プリロードはどんな時に調整するの?

SR400のリアサスペンションは、新車状態では1段階目(最弱)に設定されています。
そのままでも問題なく走行できますが、体格や使用環境によってはプリロード調整を行うことで、より快適な乗り味に近づけることができます。
例えば、
- 体重が重めでリアサスペンションの沈み込みが大きい
- 二人乗りをする機会が多い
- キャンプ道具などの荷物を積載することがある
- 足つきを少し改善したい
- 乗り心地やハンドリングを自分好みに調整したい
といった場合は、プリロード調整を試してみる価値があります。
特にSR400は車体構造がシンプルなため、プリロード調整による変化を比較的感じ取りやすいバイクです。
作業自体も難しくありませんので、ぜひ自分に合ったセッティングを探してみてください。
準備する工具・用品
工具・用品類
SR400リアサスペンションのプリロード調整方法
SR400のリアサスペンションのプリロード調整方法は左右共通です。
ただし、右側はタンデムステップが邪魔になるため、事前に取り外しておく必要があります。

今回は、タンデムステップの取り外し手順もあわせて紹介していきます。
①センタースタンドで車体を安定させる
- 平坦で安定した場所に車体を設置し、センタースタンドを使用して車体を安定させる

②(任意)右側サイドカバーを外す
右タンデムステップを取り外す際、工具や部品が接触してサイドカバーに傷が付く可能性があります。傷付き防止のため、あらかじめ右側サイドカバーを取り外しておくのがおすすめです。
- 右側サイドカバーを固定している取付ボルト(10mm)を取り外す
※ボルトにはワッシャーが付いているため、紛失しないよう注意

- サイドカバー下側を軽く浮かせながら、上部のフック部分を上方向へ引き上げるようにして取り外します。
無理な力を掛けず、慎重に取り外すこと

さらに詳しい取り外し方法は別記事を参考にしてください↓
③右側タンデムステップを取り外す

- 右側タンデムステップの取付ナット(17mm)を緩めて取り外す
※ナット周辺のクリアランスが狭いため、最初はメガネレンチで緩め、ナットが緩んだ後はオープンスパナを使用すると作業しやすいです。


ワッシャーも紛失しないように保管しておく。
- ナットが外れたら、右側タンデムステップを取り外す。

④(任意)右側タンデムステップを取り外す
右側はタンデムステップを外さなくても調整可能ですが、クリアランスは狭めのため、傷つき防止のため外すことをおすすめします。
- 右側タンデムステップの取付ボルト(14mm)×2本を取り外す
ボルトを外すとタンデムステップがフリーになるため、支えながら作業を行う事
- 右側タンデムステップを取り外す

⑤リアサスペンションのプリロード調整を行う
現在の調整位置を確認
- 調整前に、現在の段数を確認しておく
SR400純正リアサスペンションは5段階調整です。

※新車状態では「1段階目(最弱)」に設定されています。
アジャスターを回して希望の段数へ調整
- 六角レンチ(5mm)などをアジャスターの穴へ掛け、希望の段数まで回して調整


SR400純正リアサスペンションは5段階調整です。
調整は「1→2→3→4→5」「5→4→3→2→1」のように、一段ずつ順番に行います。
アジャスターやスプリングへの負担を避けるため、5段階目から1段階目へ一気に戻さないよう注意しましょう。
反対側も同じ段数に調整
- 反対側も同じ手順で調整を行い、左右のリアサスペンションが同じ段数になっていることを確認
※写真は左右ともに1段階(最弱)の状態↓

- 左右で設定が異なると、車体バランスや走行安定性に悪影響を及ぼす可能性があるため、必ず同じ段数に合わせること
⑥タンデムステップを元通り取り付ける
- 左側タンデムステップを固定ボルト(12mm)×2本で取付け、規定トルクで締め付ける
規定トルク:32Nm


- 右側タンデムステップをセット。
タンデムステップの回り止め用突起がフレームの当たり面に合わさるようにセットする


- ワッシャーを忘れずにセットし、取付けナット(17mm)を規定トルクで締め付け固定する
規定トルク:30Nm


⑦サイドカバーを取り付ける
- 外していたサイドカバーを取り付ける
サイドカバー上部のフックを穴に合わせて差し込み、ゴムダンパーが確実にはまるまで押し込む

- 下側を押し込んでセット。ワッシャーをセットした固定ボルト(10mm)を規定トルクで締め付けて固定します。
規定トルク:7Nm

⑧最終確認

調整作業が終わったら以下を確認すること
- 左右のリアサスペンションが同じ段数に設定されている
- タンデムステップが確実に取り付けられていて、タンデムステップの回り止め用突起が正しくフレームに当たっている
- タンデムステップやサイドカバーの取付ボルト・ナットが確実に締め付けられている
- リアサスペンションがスムーズに作動することを確認する
問題が無ければ低速で試走を行って、異常や問題が無いか確認する
問題が無ければ、SR400リアサスペンションのプリロード調整作業完了です。
規定トルクまとめ
- サイドカバー取付ボルト:7Nm
- 右側タンデムステップ取付けナット:30Nm
- 左側炭でステップ取付けボルト:32Nm
まとめ

ということで今回は、SR400ファイナルエディションのリアサスペンションのプリロード調整方法について解説してきました。
新車状態では1段階目の最も弱いセッティングとなっています。そのままでも特に問題なく乗ることはできますが、セッティングを変更してみると、リアサスペンションの奥深さや調整による違いを体感できるでしょう。
必要な工具も少なく、作業難易度もそれほど高くないため、初心者でも挑戦しやすい調整作業です。
リアサスペンションの調整だけでも、SR400の新たな魅力や楽しさを発見できるはずです。ぜひこの機会に自分好みのセッティングを探してみてください。
なお、SR400純正リアサスペンションで調整できるのはプリロードのみですが、社外サスペンションの中には減衰力調整機能を備えた製品もあります。
まずは純正サスペンションのプリロード調整を試し、それでも物足りなさを感じる場合は、社外サスペンションへの交換を検討してみるのもおすすめです。
それでは、良きSRライフを。



