【SR400】ヘッドライトステーの取り外し・取り付け方法|脱着作業手順を解説
皆さんこんにちは。
今回は、SR400ファイナルエディションのヘッドライトステーの取り外し・取り付け手順について解説していきます。
ヘッドライトステーは、ヘッドライトやウインカーなどを支える部品で、社外ステーへの交換やヘッドライト周りのカスタムを行う際に取り外すことがあります。
作業は、ヘッドライトユニット → ヘッドライトボディ → フロントウインカー → ヘッドライトステーの順に取り外し、取り付けは基本的に逆の手順で行います。
本記事では、2021年式SR400 Final Edition(RH16J)を使用して、ヘッドライトステーを車体から取り外し、再び取り付けるまでの作業手順を紹介します。
※作業は自己責任となります。整備に自信のない方や初心者の方は、無理をせずショップへ依頼することをおすすめします。
ヘッドライトステーの取り外しについて

SR400のサービスマニュアルでは、ヘッドライトステーを取り外す際に、ヘッドライトAssy・ウインカー・メーター・ホーンなどの周辺部品を順番に取り外す手順となっています。
しかし、ヘッドライトステー単体の脱着であれば、メーターやホーンなどを車体から取り外さずに作業することも可能です。
また、ヘッドライトステーは周辺部品を取り付けたままでも取り外せそうに見えますが、実際には工具を掛けにくく、無理な角度でボルトを緩める必要がある場合があります。
そのため本記事では、サービスマニュアルの手順を一部省略しつつ、ヘッドライトボディとフロントウインカーを取り外して作業スペースを確保する方法を紹介します。
なお、ヘッドライトボディ内には、メーターやハンドルスイッチなどの多くの配線・カプラー類が収められています。
取り外し時にはこれらの接続を解除する必要があるため、配線の接続位置や取り回しを写真に残し、必要に応じて目印を付けておくことをおすすめします。
準備する工具・用品
工具・用品類
- トルクレンチ
- ラチェットレンチ
ソケット(10・12・17mm)
- ドライバーソケット(+3番)

- レンチ(10・12・17mm)
オープンスパナ(10・12・17mm)
- プラスドライバー(+2番・+3番)
マイナスドライバー(カプラーの取り外しにあると便利)

- ラジオペンチやロングノーズプライヤー等(配線やカプラーの取り扱いであると便利)
- スケール・メジャー(光軸調整に使用)

- マスキングテープ・ビニールテープ(光軸調整時、基準点・基準線を作る際に使用)


- 空気圧計・空気入れ(光軸確認前のタイヤ空気圧点検に使用)

- パイプハンガーラックなど(光軸調整用スクリーンの設置に使用。垂直な壁があれば不要)

- グローブ

- ウエスや段ボール
ケミカル類
関連部品
- ヘッドライトステー右側(3HT-23174-00)
Amazon 楽天 Yahoo - ヘッドライトステー左側(3HT-23131-00)
楽天 Yahoo - ヘッドライトステースポンジダンパー×3(3HT-2317J-01)
Amazon 楽天 Yahoo - ヘッドライトステー取付けボルト×3(旧品番:95807-06012 新品番:95817-06012)
楽天 Yahoo - 上下光軸調整用ステー(B9F-84318-00)
楽天 Yahoo - 光軸調整用ステー取付けボルト(90119-06038)
Amazon 楽天 Yahoo - 光軸調整用ステーワッシャー(90201-06380)
楽天 Yahoo - 光軸調整用ステーグロメット(90480-14229)
楽天 Yahoo - 光軸調整用ステーカラー(純正品番:90387-0714B OEM品番:90387-07020)
Amazon 楽天 Yahoo - 上下光軸調整用のネジ(90159-06160)
Amazon 楽天 Yahoo - ヘッドライトユニット取付けネジ(90152-05005)
楽天 Yahoo - ケース内ハーネスクランプ(90464-17002)
楽天 Yahoo - クランプ用両面シール(5S7-28428-00)
楽天 Yahoo - ワイヤーハーネスグロメット(214-84153-60)
楽天 Yahoo - ヘッドライトボディ取付けボルト(純正品番:90105-08244 代替品番:95824-08040)
楽天 Yahoo - ヘッドライトボディ取付けワッシャー(90209-08098 OEM品番:90209-08008)
Amazon 楽天 Yahoo - ヘッドライトボディ取付けナット(90170-08009)
楽天 Yahoo
SR400ヘッドライトステーの取り外し作業手順
①センタースタンドで車体を安定させる
- 平坦で安定した場所に車体を設置し、センタースタンドを使用して車体を安定させる

②(任意)バッテリーを取り外す
安全確保のため、本記事ではバッテリーを取り外して作業を行います。
ここでは簡略化して紹介します。詳しいバッテリーの取り外し方法は別記事を参考にしてください。↓
- メインキー・電装品がすべてOFFになっていることを確認する

- シート固定ボルト(12mm)×2本を外し、シートを取り外す
詳しいシートの脱着方法はこちら↓


- バッテリー固定バンドを外す

- ハーネスを固定しているクランプを解除する

- バッテリーカプラーの爪を押し込み、まっすぐ引き抜く
※SR400ファイナルエディションの純正バッテリーは、専用カプラーで接続されています。

- バッテリー本体を車体から取り外す

③ヘッドライトレンズ(ユニット)を取り外す
- プラスドライバー(+2番)を使用し、ヘッドライト下部にある左右2本のプラスネジを取り外す



- ヘッドライトユニットの下側を手前に浮かせ、上へ持ち上げるようにして取り外す


- ヘッドライトユニットに接続されているカプラーを取り外す


- 取り外したヘッドライトユニットは、レンズを傷付けたり割ったりしないよう安全な場所に保管する

④ヘッドライトボディを取り外す
ここでは簡略化した手順を紹介します。詳しいヘッドライトボディの取り外し方法は、以下の記事を参考にしてください。↓
- ヘッドライトボディ内のクランプ×2個を外し、配線をフリーにする。
※筆者の車両では粘着が弱まり外れていますが、本来はヘッドライトボディ内側に両面テープで固定されています。

- 配線の取り回しを写真に残し、メーター・ハンドルスイッチ・キーシリンダー・ウインカーなどのカプラー・端子類を取り外す。
※ウインカーのギボシ端子は、接続位置が分かるよう目印を付けておくと組み付け時に分かりやすくなります。
- 上下光軸調整用のアジャスティングスクリューをプラスドライバー(+3番)で取り外す。


- ヘッドライトボディの固定ボルト・ナット(12mm)を左右とも取り外す。
※内側のワッシャーも忘れずに外し紛失しないように保管すること

- 3か所のハーネス穴から配線を引き抜き、ヘッドライトボディを取り外す。
※上 → 右下 → 左下(メインハーネス)の順に抜くと作業しやすいです。

⑤フロントウインカーを取り外す
- ヘッドライトステー裏側の固定ナット(17mm)を緩めて取り外す
※ナットの角を傷めにくいメガネレンチを配線に通して使用するのがおすすめです。少し緩めれば、あとは手で回せます。


- 固定ナットを配線に沿わせて抜き取る


- ヘッドライトステーからウインカーAssyを取り外す
配線を引っ掛けないよう注意しながらウインカーAssyを引き抜きます。
- 反対側も同様の手順で取り外す。


⑥ヘッドライトステーを取り外す
- 上下光軸調整用ステーの固定ボルト(10mm)を緩めて取り外す
※メーターケーブルや配線で作業スペースが狭いため、ボルトの頭をなめないよう慎重に緩めてください。 少し緩めれば、あとは手で回せます。


- 光軸調整用ステーを取り外す。
※グロメットやカラーが取り付けられているため、紛失に注意してください。
また、ステー・グロメット・カラーに腐食や劣化が見られる場合は、新品への交換を検討しましょう。
- 右側ヘッドライトステーの固定ボルト(10mm)を取り外す
※作業スペースが狭いため、ボルトの頭をなめないよう慎重に緩めてください。 ステーを少し動かして隙間を確保すると作業しやすくなります。
※ボルトを外すとステーがフリーになるため、落下しないよう手で支えてください。



- 左側ヘッドライトステーの固定ボルト(10mm)×2本を取り外す
※下側→上側の順に外し、ステーを少し動かして隙間を確保すると作業しやすくなります。
※ボルトを外すとステーがフリーになるため、落下しないよう手で支えてください。



これでSR400のヘッドライトステーの取り外し作業は完了です。

SR400ヘッドライトステーの取り付け作業手順
取り付けは、基本的に取り外しと逆の手順で行います。
①ヘッドライトステーを取り付ける
- 左側ヘッドライトステーを取り付け位置に合わせ、固定ボルト(10mm)×2本を仮締めする。
※ネジ山を傷めないよう、最初は手で回して確実にねじ込めることを確認してください。


- 左側ヘッドライトステーの固定ボルト(10mm)×2本を規定トルクで締め付ける。
規定トルク:7Nm

- 右側ヘッドライトステーを取り付け位置に合わせ、上側の固定ボルト(10mm)を仮締めする。
※ネジ山を傷めないよう、最初は手で回して確実にねじ込めることを確認してください。

- 右側ヘッドライトステーの位置決めと作業スペース確保のため、光軸調整用ステーは取り付けず、固定ボルト(10mm)のみを仮締めする。


- 右側ヘッドライトステーの上側固定ボルト(10mm)を規定トルクで締め付ける。
規定トルク:7Nm
- 仮締めしていた上下光軸調整用ステーの固定ボルト(10mm)を一度外し、上下光軸調整用ステーをセットして締め付ける。
※グロメットやカラーの取り付け忘れ・向きに注意してください
規定トルク:7Nm

※タコメーターケーブルが干渉してトルクレンチが入らないため、筆者はメガネレンチで締め付けています。
②フロントウインカーを取り付ける
- 左右を間違えないよう確認し、ウインカーAssyの配線をヘッドライトステーの取り付け穴に通す。
右:深緑 | 左:茶色
- ウインカー配線に固定ナットを通しておく

- ウインカーAssy根元の位置決め穴をヘッドライトステーの突起に合わせ、取り付け位置・角度を決める。



- 固定ナット(17mm)を手で仮締めしてから、規定トルクで締め付ける。
規定トルク:7Nm

- 反対側も同様に取り付ける。

③ヘッドライトボディを取り付ける
ここでは簡略化した手順を紹介します。詳しいヘッドライトボディの取り付け方法は、以下の記事を参考にしてください。↓
- 左下(メインハーネス)→右下→上の順に、元と同じヘッドライトボディのハーネス穴へ配線を通す。


- ヘッドライトボディを元通りにステーの間にセットし、ワッシャーを入れて固定ボルト・ナット(12mm)を左右とも規定トルクで締め付ける。
規定トルク:16Nm


- 上下光軸調整用のアジャスティングスクリュー(+3番)を仮締めする。


- カプラー・端子類を元通りに接続し、配線の取り回しを復元する。

- クランプ×2個でハーネスをまとめる。

※配線の通し間違いや挟み込みに注意し、取り外し前の写真を参考に元の状態へ戻してください。
④ヘッドライトユニット(レンズ)を取り付ける
- ヘッドライトユニットのカプラーを接続する


- ヘッドライトレンズの「UP」マークを上側にし、ヘッドライトユニット上側をヘッドライトボディに掛け、ヘッドライトユニット下部を押し込んでセット
左右のネジ穴位置が均等になるよう、軽く回して位置を調整しておく



- ヘッドライト下部の左右2本のプラスネジを取り付けて固定する


取り付け時は、ヘッドライトボディとの間に配線やカプラーを挟み込んでいないことを確認してください。
⑤バッテリーを取り付ける
取り外していた場合は、バッテリーを元通りに取り付けます。
ここでは簡略化して紹介します。詳しいバッテリーの取り付け方法は別記事を参考にしてください。↓
- バッテリー本体を車体へ戻す
- バッテリーカプラーを確実に接続する


- ハーネスをクランプで固定する

- バッテリー固定バンドを取り付ける

- シートを取り付ける
詳しいシートの取り付け方法は別記事を参考にしてください。↓
⑥ウインカー・電装品の動作を確認する

配線を多数取り外しているため、作業後は各電装品が正常に作動するか必ず確認します。
- ボルト・ナット・カプラーなどに取り付け忘れがないことを確認する。
- メインキーをONにする。
- 左右のウインカー・ハザードが正常に作動することを確認する。
- ヘッドライト(Hi/Lo)・パッシングが正常に作動することを確認する。
- メーター類・インジケーター類が正常に作動することを確認する。
- 左右のハンドルスイッチ・ホーンが正常に作動することを確認する。
- 必要に応じてエンジンを始動し、各部の作動を確認する。
- 確認後はメインキーをOFFにする。
異常がある場合は、そのまま走行せず、取り外したカプラー・端子や配線の接続状態を見直してください。
⑦ヘッドライトビームの調整を行う
ヘッドライトAssyを取り外しているため、取り付け後はヘッドライトビームの向きを確認し、必要に応じて光軸を調整します。
自宅でできる簡易的な光軸確認・調整方法については、以下の記事で詳しく解説しています。↓
上下方向の調整
- ヘッドライトボディ左側のアジャスティングスクリューをプラスドライバー(+3番)で緩める


- ヘッドライトを上下に動かし、適切な照射角度に合わせる。

- 位置が決まったら、アジャスティングスクリューを 規定トルクで締め付ける。
規定トルク:7Nm
左右方向の調整
- ヘッドライトユニット右下のアジャスティングスクリューをプラスドライバー(+2番)で回し、左右の照射角を調整する。


⑧最終確認

作業完了後は、再度以下の項目を確認します。
- ヘッドライトステー・ヘッドライトAssy・左右ウインカーが正しい位置・向きで確実に固定されている
- 各ボルト・ナット・ネジ類が規定トルクで確実に締め付けられている
- カラー・ダンパー・グロメット・ワッシャー類に付け忘れや組み間違いがない
- カプラー・ギボシ端子類が確実に接続され、配線の取り回しが元通りになっている
- ハーネスに挟み込み・擦れ・無理な折れ曲がり・引っ張りがない
- ハンドルを左右いっぱいに切っても、ハーネスが突っ張ったり周辺部品と干渉したりしない
- メインキーをONにして、ヘッドライト(Hi/Lo)・左右ウインカー・ハザードが正常に作動する
- バッテリーやシートなど、作業のために取り外した部品が元通りに取り付け・固定されている
- ヘッドライトの向き・光軸を再確認し、必要に応じて調整する
これで、SR400ヘッドライトステーの取り付け作業は完了です。
規定トルクまとめ
- ヘッドライトステーの固定ボルト:7Nm
- 光軸調整用ステーの固定ボルト:7Nm
- 上下光軸調整用のアジャスティングスクリュー:7Nm
- フロントウインカー固定ナット:7Nm
- ヘッドライトボディのボルト、ナット:16Nm
- シート固定ボルト:16Nm
まとめ

ということで今回は、SR400ファイナルエディションのヘッドライトステー取り外し・取り付け手順について解説してきました。
SR400のヘッドライトステーは、ヘッドライトAssyやウインカーなどを順番に取り外してから脱着します。
特にヘッドライトボディ内部には、メーターやハンドルスイッチなどの多くの配線・カプラー類が収められているため、取り外し前に写真や目印を残し、元の接続位置や取り回しが分かるようにしておくと組み付けがスムーズです。
また、取り付け後は配線の挟み込みや各部の固定状態を確認し、ヘッドライト・ウインカー・メーターなどの電装品が正常に作動することを確認しましょう。
ヘッドライトボディを取り外した場合は、最後にヘッドライトの光軸も忘れずに確認・調整してください。
ヘッドライトステーの交換や、ヘッドライト周りのカスタムを行う際の参考になれば幸いです。
それでは良きSRライフを。
関連部品
- ヘッドライトステー右側(3HT-23174-00)
- ヘッドライトステー左側(3HT-23131-00)
- ヘッドライトステースポンジダンパー×3(3HT-2317J-01)
- ヘッドライトステー取付けボルト×3(旧品番:95807-06012 新品番:95817-06012)
- 上下光軸調整用ステー(B9F-84318-00)
- 光軸調整用ステー取付けボルト(90119-06038)
- 光軸調整用ステーワッシャー(90201-06380)
- 光軸調整用ステーグロメット(90480-14229)
- 光軸調整用ステーカラー(純正品番:90387-0714B OEM品番:90387-07020)
- 上下光軸調整用のネジ(90159-06160)
- ヘッドライトユニット取付けネジ(90152-05005)
- ケース内ハーネスクランプ(90464-17002)
- クランプ用両面シール(5S7-28428-00)
- ワイヤーハーネスグロメット(214-84153-60)
- ヘッドライトボディ取付けボルト(純正品番:90105-08244 代替品番:95824-08040)
- ヘッドライトボディ取付けワッシャー(純正品番:90209-08098 OEM品番:90209-08008)
- ヘッドライトボディ取付けナット(90170-08009)

