【SR400】社外ヘッドライトの交換・取り付け方法|DAYTONA ビンテージヘッドライト
皆さんこんにちは。
今回は、SR400ファイナルエディションのヘッドライトを社外品へ交換するカスタムについて紹介します。
SR400はクラシカルなデザインが特徴のバイクですが、ヘッドライトを交換することで、フロント周りの印象を大きく変えることができます。
今回取り付けるのは、DAYTONA(デイトナ)のビンテージヘッドライトです。
ただし、純正ヘッドライトとは形状や取り付け方法が異なるため、ヘッドライトステーの交換や配線処理、一部部品の加工などが必要になります。
本記事では、2021年式SR400 Final Edition(RH16J)を使用して、純正ヘッドライトの取り外しから、社外ヘッドライトの取り付けまでの作業手順を紹介します。
本記事で紹介するのは、筆者が実車に合わせて加工・調整した取り付け方法です。メーカーが推奨・保証する施工方法ではありません。車両や使用部品の状態によって必要な加工も異なります。
※作業は自己責任となります。ステアリング周辺の部品や電装品を取り扱うため、作業に不安がある場合は専門店へ依頼してください。
今回のカスタムについて|事前確認と注意点

今回のカスタムにあたり、ヘッドライトの取り付けスペースや配線についてDAYTONAに問い合わせました。
メーカーからは、以下の回答をいただいています。
- 取り付けスペース: キーシリンダーなどからヘッドライト固定ボルトまで140mm必要。光軸調整や配線スペースを考慮した寸法とのこと。
- 配線の収納: FI車はハーネスが太く、配線穴の拡張が必要になる場合がある。ただし、電装品を変更したSR400 FI車では収納できた事例もあるとのこと。
筆者の車両では、メーカー指定の140mmの距離を確保せず、以下の加工・調整を行って取り付けています。
- ヘッドライトボディ:上側にφ36mmの配線穴を新設し、純正グロメットを流用。水抜き穴の追加や、加工面・ボディ内側の防錆塗装も実施。
- ヘッドライトステー:固定用ゴムダンパーに厚さ0.5mmのゴムシートを追加。
- ウインカー:社外ウインカーを使用し、ステーのウインカー専用穴ではなく、ヘッドライト取付穴に固定。
- ホーン: 市販ステーを加工し、純正より下側へ移設。
また、ハンドル交換による配線長の制約から、メインハーネスの取り回しも変更しています。
※これらは筆者独自の取り付け方法であり、メーカー推奨の方法ではありません。配線の損傷・雨水の侵入・腐食・部品の固定不良・光軸調整への影響など、長期的な安全性や耐久性は未確認です。
本記事はあくまでも取り付け事例として参考にし、同様の加工を行う場合は十分に検討してください。
DAYTONA ビンテージヘッドライトについて

今回取り付けるのは、DAYTONA ビンテージヘッドライトです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | DAYTONA(デイトナ) |
| 商品名 | ビンテージヘッドライト |
| 品番 | 95635(クローム)/95636(ブラック) |
| デザイン | ルーカス風・クラシカルなラウンドレンズ |
| レンズ径 | φ170mm |
| バルブ | H4ハロゲン(12V 60/55W)付属 |
| 対応車両 | 12V H4シングルヘッドライト装着車 |
| 取り付け方式 | 左右側面固定(M8) |
| 対応ステー内寸 | 174~200mm |
| SR400への取り付け | ステー交換・配線処理などが必要 |
このヘッドライトを選んだ理由は、英国車を思わせるクラシカルなデザインです。
純正ヘッドライトの雰囲気を残しながら、フロント周りをよりシンプルでクラシックなスタイルに仕上げたいと考え、今回の交換を決めました。
また、LEDではなくH4ハロゲンバルブを使用している点も、今回のカスタムで重視したポイントです。
取り付けにあたっての注意点
DAYTONA ビンテージヘッドライトは、SR400専用品ではなく汎用品です。
そのため、取り付け前に以下の点を確認する必要があります。
- ヘッドライトステー: 対応内寸は174~200mm。185~200mmの場合は付属スペーサーを使用。
- 取り付けスペース: キーシリンダーなどの干渉物から、ヘッドライト取付穴まで140mm以上必要。
- 配線の収納: ハーネス穴は1か所のみ。純正配線が収まらない場合は、取り回しや防水処理の検討が必要。
- ウインカー: 純正ヘッドライトと共締めする車種では、純正ウインカーを流用できない場合がある。
- 光軸調整: 交換後は必ず光軸を調整し、整備工場などで確認する。
特にSR400は、純正ヘッドライト内部に多くの配線が収納されているため、ヘッドライト本体の固定だけでなく、配線の取り回しも重要になります。
なお、メーカーに問い合わせたところ、140mmという寸法は光軸調整時の可動範囲や配線スペースを考慮したものとのことでした。
筆者の車両ではこの距離を確保せず、独自の加工・調整を行って取り付けています。メーカー指定の条件を満たしていないため、取り付け後の安全性や適合性は保証できません。
また、取扱説明書では取り付け後約100km、その後は約500kmごとの点検・増し締めが指定されています。
HANDLE KING 汎用ヘッドライトステーについて

今回使用するヘッドライトステーは、ハンドルキング(HANDLE KING)の汎用ヘッドライトステーです。
| 項目 | 内容 |
| メーカー | HANDLE KING(ハンドルキング) |
| 商品名 | 汎用バイクヘッドライトステー |
| 型番 | ls3541 |
| 対応フォーク径 | φ35~41mm |
| カラー | メッキ仕上げ |
| 材質 | スチール製 |
| 製品サイズ | 最大幅170mm × 最大高54mm |
| 取り付け方式 | フロントフォーク固定式 |
| SR400への取り付け | 適合車種例に記載あり(加工が必要な場合あり) |
このステーを選んだ理由は、SR400のフロントフォーク径φ35mmに対応していることと、クラシカルなメッキ仕上げです。
フロントフォークに固定するタイプで、ヘッドライト用の取り付け穴が2か所と、ウインカー用の取り付け穴が設けられています。
また、付属のラバースペーサーによって、フォーク径に合わせた取り付けが可能です。
今回のDAYTONA製ヘッドライトと組み合わせることで、純正とは異なる取り付け位置と、すっきりしたフロント周りを目指しました。
取り付けにあたっての注意点
今回のヘッドライトステーは、SR400が適合車種例に含まれていますが、車種専用品ではなく汎用品です。
そのため、以下の点を確認する必要があります。
- フロントフォーク径と付属スペーサーの適合
- ヘッドライトの取り付け幅と固定穴の位置
- ヘッドライトボディと車体のクリアランス
- ウインカーの取り付け位置や配線の取り回し
- フロントブラケットなど純正部品との干渉
特に、ステーがSR400に取り付けられても、使用するヘッドライトとの組み合わせが可能とは限りません。
また、ウインカー取付穴はM10対応のため、純正ウインカー(M12)を取り付ける場合は穴の拡張が必要です。
なお、今回の取り付けでは、付属のラバースペーサーだけでは締め付け後もステーが手で動く状態だったため、厚さ0.5mmのゴムシートを追加しました。
これは筆者独自の調整方法であり、メーカー指定の取り付け方法ではありません。固定力や長期的な耐久性は未確認のため、十分な注意が必要です。
使用する汎用ウインカーについて

今回使用しているウインカーは汎用品ですが、購入履歴が残っておらず、正確な商品名・品番を特定できませんでした。そのため、取り付けネジがM10の類似品を参考商品として紹介します。
※紹介する商品が筆者の使用品と同一であることや、同じ取り付け状態になることを保証するものではありません。
また、SR400純正ウインカーの取り付けネジはM12のため、今回のM10用ステー穴に取り付けるには、穴の加工や別のステーの検討が必要です。
準備する工具・用品
工具・用品類
- トルクレンチ
- ラチェットレンチ
ソケット(10・12・17mm)
- ドライバーソケット(+3番)

- レンチ(10・11・12・17mm)
オープンスパナ(10・11・12mm)
- 六角レンチ(5mm)

- プラスドライバー(+2番・+3番)※+2番は短い長さのドライバーがあるとよい。
マイナスドライバー(カプラーの取り外しにあると便利)

- ラジオペンチやロングノーズプライヤー等(配線やカプラーの取り扱いであると便利)
- 電動ドリル

- ポンチとハンマー


- ステップドリル(φ36mmまで穴あけできるもの)

- ドリル(Φ7.5・Φ2.5)

- ヤスリ・サンドペーパー(穴あけ後のバリ取りに使用)


- バイス(ステーの穴あけ等であると便利)

- スケール・メジャー(光軸調整に使用)

- マスキングテープ・ビニールテープ(光軸調整時、基準点・基準線を作る際に使用)


- ゴムシート(厚み0.5mm)汎用ステーのダンパーの調整に使用

- ハーネステープ(メインハーネスの露出部に巻くのに使用)

- 空気圧計・空気入れ(光軸確認前のタイヤ空気圧点検に使用)

- パイプハンガーラックなど(光軸調整用スクリーンの設置に使用。垂直な壁があれば不要)

- グローブ

- ステー※ホーンの移設に使用

- ウエスや段ボール
ケミカル類
関連部品
- Daytona ビンテージヘッドライト

- ヘッドライトステー※筆者の使用した汎用品を紹介

- 汎用ウインカー※筆者の使用している汎用品の類似品を紹介

- ケース内ハーネスクランプ(90464-17002)
楽天 Yahoo - クランプ用両面シール(5S7-28428-00)
楽天 Yahoo - ワイヤーハーネスグロメット(214-84153-60)
楽天 Yahoo
SR400 ヘッドライト交換の作業手順
ここからは、SR400の純正ヘッドライトを取り外し、DAYTONAのビンテージヘッドライトへ交換する手順を紹介します。
今回の作業は、大きく分けて以下の流れで進めます。
- 純正ヘッドライト・周辺部品の取り外し
- メインハーネスの取り回し変更・ホーンの移設
- 社外ヘッドライトステー・ウインカーの取り付け
- ヘッドライトボディの加工・配線接続
- ヘッドライトの取り付け・位置調整
- 電装品の動作確認・光軸調整
なお、今回は純正フロントブラケットを取り外さず、車体に残した状態で作業を行います。
①センタースタンドで車体を安定させる
- 平坦で安定した場所に車体を設置し、センタースタンドを使用して車体を安定させる

②(任意)バッテリーを取り外す
安全確保のため、本記事ではバッテリーを取り外して作業を行います。
ここでは簡略化して紹介します。詳しいバッテリーの取り外し方法は別記事を参考にしてください。↓
- メインキー・電装品がすべてOFFになっていることを確認する

- シート固定ボルト(12mm)×2本を外し、シートを取り外す
詳しいシートの脱着方法はこちら↓


- バッテリー固定バンドを外す

- ハーネスを固定しているクランプを解除する

- バッテリーカプラーの爪を押し込み、まっすぐ引き抜く
※SR400ファイナルエディションの純正バッテリーは、専用カプラーで接続されています。

- バッテリー本体を車体から取り外す

③ヘッドライトレンズ(ユニット)を取り外す
- プラスドライバー(+2番)を使用し、ヘッドライト下部にある左右2本のプラスネジを取り外す



- ヘッドライトユニットの下側を手前に浮かせ、上へ持ち上げるようにして取り外す


- ヘッドライトユニットに接続されているカプラーを取り外す


- 取り外したヘッドライトユニットは、レンズを傷付けたり割ったりしないよう安全な場所に保管する

④ヘッドライトボディを取り外す
ここでは簡略化した手順を紹介します。詳しいヘッドライトボディの取り外し方法は、以下の記事を参考にしてください。↓
- ヘッドライトボディ内のクランプ×2個を外し、配線をフリーにする。
※筆者の車両では粘着が弱まり外れていますが、本来はヘッドライトボディ内側に両面テープで固定されています。

- 配線の取り回しを写真に残し、メーター・ハンドルスイッチ・キーシリンダー・ウインカーなどのカプラー・端子類を取り外す。
※ウインカーのギボシ端子は、接続位置が分かるよう目印を付けておくと組み付け時に分かりやすくなります。
- 上下光軸調整用のアジャスティングスクリューをプラスドライバー(+3番)で取り外す。


- ヘッドライトボディの固定ボルト・ナット(12mm)を左右とも取り外す。
※内側のワッシャーも忘れずに外し紛失しないように保管すること

- 3か所のハーネス穴から配線を引き抜き、ヘッドライトボディを取り外す。
※上 → 右下 → 左下(メインハーネス)の順に抜くと作業しやすいです。

⑤フロントウインカーを取り外す
- ヘッドライトステー裏側の固定ナット(17mm)を緩めて取り外す
※ナットの角を傷めにくいメガネレンチを配線に通して使用するのがおすすめです。少し緩めれば、あとは手で回せます。


- 固定ナットを配線に沿わせて抜き取る


- ヘッドライトステーからウインカーAssyを取り外す
配線を引っ掛けないよう注意しながらウインカーAssyを引き抜きます。
- 反対側も同様の手順で取り外す。


⑥ヘッドライトステーを取り外す
ここでは簡略化した手順を紹介します。詳しいヘッドライトステーの取り外し方法は、以下の記事を参考にしてください。↓
- 上下光軸調整用ステーの固定ボルト(10mm)を外す。
※作業スペースが狭いため、ボルトの頭をなめないよう注意してください。
- 光軸調整用ステーを取り外す。
※グロメット・カラーの紛失に注意してください。
- 右側ヘッドライトステーの固定ボルト(10mm)×1本を外す。
※ステーを少し動かすと作業しやすくなります。落下にも注意してください。

- 左側ヘッドライトステーの固定ボルト(10mm)×2本を下側→上側の順に外す。
※ステーを支えながら取り外してください。


⑦ホーンを取り外す
- ホーンステーの固定ボルト(12mm)を緩め、ホーンAssyをフリーにする
※ボルトを外す際は、ホーン本体を支えて落下を防いでください

- ホーンに接続されているリード線×2本を取り外す
※接続端子は2か所あるため、取り付け時に元の接続位置が分かるよう、写真や目印を残しておくと安心です。

- ホーンAssyを取り外し、紛失・破損しないよう安全な場所に保管する。

なお、使用する社外ヘッドライトステーによっては、フロントブラケットが干渉する場合があります。
筆者はフロントブラケットを残したまま取り付けていますが、必要に応じて取り外しを検討してください。
フロントブラケットの詳しい脱着方法は、以下の記事で紹介しています。↓
⑧メインハーネスの取り回しを変更する

DAYTONA ビンテージヘッドライトは、純正とハーネス穴の位置が異なるため、配線の長さが不足する場合があります。
そこで筆者は、メインハーネスの取り回しを、純正のフロントブラケット中央部から下側へ変更しました。
※メーカー推奨外の方法のため、配線の干渉や引っ張りなどに注意し、参考にする場合は自己責任でお願いします。
- メインハーネスをフロントブラケットからタンク側へ引き抜く。
隙間が狭いため、短いハーネス・小さいカプラーから順番に引き抜きます。無理に引っ張らないよう注意してください。

- 車体右側から、フロントブラケット下側へメインハーネスを通し直す。
大きいカプラー・長いハーネスから順番に、1本ずつ通していきます。

⑨ホーンを移設する


今回のカスタムでは、メインハーネスの取り回しを変更したことで純正ホーンと干渉するため、ホーンを別の位置へ移設します。
筆者は、ホームセンターで購入した市販ステーを一部加工し、純正ホーンを取り付けました。
- 純正ホーンAssyの取付ナット(11mm)を取り外す。
ワッシャーが2枚あるため、紛失しないよう保管してください。

- 市販ステーの片方の穴をドリルでΦ7.5mmまで拡張する。
純正ホーンの取付ネジはM7ですが、根元部が約7.5mmあるため、穴の拡張が必要です。
- アンダーブラケット下部の固定ボルト(10mm)を片方取り外し、ホーンの取付穴が車体中央に来る角度に調整して市販ステーを共締めする。
※筆者はダンパーの締め付け具合を考慮し、ボルト → ステー → ワッシャー → ブラケットの順に取り付けました。
規定トルク:7Nm


- 純正ホーンに純正の銀色のワッシャーを通し、加工した市販ステーの穴へ差し込む。


- もう1枚の黒いワッシャーを挟み、取付ナット(11mm)を締め付けて固定する。
端子を上向きにすると配線を接続しやすくなります。周辺ボルトとの干渉に注意してください。
※筆者は作業スペースの関係からオープンスパナ(11mm)を使用しました。規定トルクは未確認のため、締めすぎに注意して確実に固定してください。


- ホーンのリード線2本を元通りに接続する。
※取り外し時に付けた目印や写真を確認し、元の接続位置に戻してください。

⑩社外ヘッドライトステーを取り付ける
本記事では、HANDLE KING製の汎用ヘッドライトステーを仮付けします。
フロントフォークを挟んで固定するタイプのため、トップブリッジの取り外しは不要です。ただし、周辺部品との干渉には注意してください。
今回は付属のゴムダンパーだけでは固定具合が合わず、市販の0.5mm厚ゴムシートを追加しました。
- ゴムダンパー(小): 厚すぎて取り付けが困難。
- ゴムダンパー(大): 締め付け後もステーが動く。
- 追加シート(1mm厚): フロントブラケットに干渉。
- 追加シート(0.5mm厚): 干渉を避けられたため採用。
以上から、ゴムダンパー(大)と0.5mm厚のゴムシートを組み合わせて使用しています。
- 付属のゴムダンパーに切り込みを入れる。
大小2種類のうち、今回は大サイズを使用します。- 小サイズ:内径約30~32mm
- 大サイズ:内径約35mm


- 厚さ0.5mmのゴムシートを約57×114mmに2枚カットする。
左右のフロントフォークに使用します。

- 先ほど切れ込みを入れたゴムダンパー(大)をフォークにセットし、その上からゴムシート(0.5mm厚)を巻き付ける。


- ヘッドライトステーをセットする


- ボルト・ナット類を取り付ける。
六角穴付きボルト(5mm)→スプリングワッシャー→ステー→ワッシャー→ナット(10mm)の順に組み付けます。
- 左右のステーの高さをそろえ、固定ボルト(六角5mm)を仮締めする。
筆者はアンダーブラケット上面から約45mmの位置に合わせました。

※ゴムシートの追加は筆者独自の調整方法であり、メーカー指定の取り付け方法ではありません。固定力や長期耐久性は未検証のため、ステーのずれ・回転・変形がないか確認し、確実に固定できない場合は使用しないでください。
⑪フロントウインカーを取り付ける
今回使用するヘッドライトステーのウインカー取付穴はM10対応のため、純正ウインカー(M12)を取り付ける場合は穴の拡張が必要です。
また、筆者は外観を優先し、ウインカー専用穴ではなく、2か所あるヘッドライト取付穴の片方を使用しました。
※メーカー想定外の取り付け方法のため、固定強度や周辺部品との干渉に注意してください。


- ウインカーの配線をヘッドライトステーの取り付け穴に通して、ウインカーをセット

- ウインカー配線にワッシャやスプリングワッシャーと固定ナットを通しておく

- 固定ナット(14mm)を手で仮締めしてから、ウインカーの角度を合わせて、締め付ける。
規定トルクはそれぞれのカスタムウインカーで異なります。
- 反対側も同様に取り付ける。

⑫ヘッドライトボディを加工する
今回のDAYTONA製ヘッドライトは、ハーネス穴が下側に1か所しかなく、純正配線をすべて通すのが困難なため、上側に配線穴を追加しました。
メーカーによると、FI車はハーネスが太く、穴の拡張加工が必要になる場合があり、電装品を交換したSR400 FI(4型)では、すべて収納できた事例もあるそうです。
筆者の車両はハンドル交換などで配線の長さにも制約があるため、上側に穴を新設する方法を選びました。
※穴加工には雨水の侵入や錆、電装トラブルのリスクがあるため、自己責任で参考にしてください。
配線穴の位置を決める
- DAYTONAのヘッドライトボディを、付属のボタンボルト(六角穴5mm)とスペーサーで仮固定する。



- ヘッドライトの取り付け位置や、光軸調整時の可動範囲を確認する。

- ハーネスの長さ・取り回し・H4カプラーの位置を確認し、配線穴を追加する位置にテープ等で印を付ける。


- ヘッドライトボディを取り外し、メジャーなどで穴の中心位置を再確認して印をつける


- ポンチとハンマーで印を付ける。



配線穴を開ける
- ステップドリルを使用し、ヘッドライトボディ上側にφ36mmの配線穴を開ける。潤滑油等で潤滑すると穴あけしやすいです。
※φ36mmは、今回流用した純正グロメットに合わせた穴径です。加工前に現物の寸法を確認してください。

- 必要に応じて、ケース下部にφ2.5~3mm程度の水抜き穴を設ける。
※筆者はヘッドライトを仮付けした状態で少量の水を入れ、水がたまる位置を確認したうえで、ヘッドライトユニット固定ネジ穴の両側に2か所穴を開けました。
ただし、水抜き穴を設けても防水性が保証されるわけではありません。



- ヤスリやサンドペーパーで、加工部分のバリを取り除く。

- ヘッドライトボディを脱脂・洗浄し、タッチペンやスプレーなどで防錆処理を行う。
※穴あけによってメッキが剥がれ、金属の地肌が露出するため、錆の発生を防ぐためにも防錆処理をおすすめします。


- 塗料が完全に乾燥したら、新設した配線穴に純正ハーネス用グロメットを取り付ける。※配線が加工部分の金属エッジに直接触れないよう注意




⑬ヘッドライト本体を取り付ける
ヘッドライトボディの加工が完了したら、ヘッドライトボディを再度取付け、純正ハーネスを通して配線を接続します。
- ヘッドライトボディを取り付けると、下側に配線の一部が露出するため、露出部分にハーネステープを巻いて保護する。
※配線を無理に引っ張らず、テープを強く巻きすぎないよう注意してください。


- ヘッドライトボディのハーネス穴に配線を通す。


筆者は以下のように振り分けました。- 上側:左右ハンドルスイッチ・メーター配線・ブレーキ、クラッチスイッチ

- 下側:メインハーネス・キーボックス配線(白・赤)・左右ウインカー

- 上側:左右ハンドルスイッチ・メーター配線・ブレーキ、クラッチスイッチ
- DAYTONAのヘッドライトボディを付属のボタンボルト(六角穴5mm)とスペーサーを使用しステーに仮固定する。
※光軸調整後に本締めするため、ここでは仮締めにします。


- ヘッドライトボディ内で配線を接続する。
H4カプラーの取り付けを妨げないよう、配線を整理します。
- ハンドルを左右いっぱいに切り、配線の引っ張り・挟み込み・周辺部品との干渉がないか確認する。
※配線は無理に押し込まず、問題がある場合は取り回しや取り付け位置を見直してください。

- 必要に応じて、純正のハーネスクランプで、ハーネスをまとめておく

SR400のヘッドライト内部には多くの配線が収納されているため、無理に押し込まず、引っ張り・挟み込み・干渉がないか必ず確認してください。
問題がある場合は配線の取り回しや取り付け位置を見直し、必要に応じてケース外での結線も検討してください。
ただし、防水性や接触不良のリスクがあるため、作業に自信のない方は専門店への相談をおすすめします。
⑭ヘッドライトユニットを取り付ける
- H4カプラーをヘッドライトユニットに接続する。


- ヘッドライトユニットの「TOP」表示を上に向け、上側をボディに引っ掛けてから、下側を押し込んで取り付ける。



- 下部の固定ネジ(+2番)を取り付け、ヘッドライトユニットを固定する。
※フェンダーとの隙間が狭いため、短いプラスドライバーがあると便利です。
※指定トルクの記載がないため、締めすぎによる破損に注意し、確実に固定してください。


※ヘッドライトユニットの落下やレンズの破損に注意してください。
※固定ネジの指定トルクは取扱説明書に記載がないため、締めすぎによる破損に注意し、確実に固定してください。
⑮ヘッドライトステーの位置決め
- 車体を正面・上側から確認し、ヘッドライトの中心と車体の中心が合っているか・左右の高さがそろっているか確認する。
左右にずれがある場合は、ステーの固定ボルト(六角5mm)を緩めて位置を調整する。

- ヘッドライトの位置が決まったら、左右ステーの固定ボルト(六角5mm)・ナット(10mm)を締め付ける。
※指定トルクの記載がないため、締めすぎによる破損に注意し、確実に固定してください。
- ステーのずれ・たわみ・変形がないことを再確認する。

⑯バッテリーを取り付ける
取り外していた場合は、バッテリーを元通りに取り付けます。
ここでは簡略化して紹介します。詳しいバッテリーの取り付け方法は別記事を参考にしてください。↓
- バッテリー本体を車体へ戻す
- バッテリーカプラーを確実に接続する


- ハーネスをクランプで固定する

- バッテリー固定バンドを取り付ける

- シートを取り付ける
詳しいシートの取り付け方法は別記事を参考にしてください。↓
⑰ウインカー・電装品の動作を確認する
配線を多数取り外しているため、作業後は各電装品が正常に作動するか必ず確認します。
- ボルト・ナット・カプラーなどに取り付け忘れがないことを確認する。
- メインキーをONにする。
- 左右のウインカー・ハザードが正常に作動することを確認する。
- ヘッドライト(Hi/Lo)・パッシングが正常に作動することを確認する。
- メーター類・インジケーター類が正常に作動することを確認する。
- 左右のハンドルスイッチ・ホーンが正常に作動することを確認する。
- 必要に応じてエンジンを始動し、各部の作動を確認する。
- 確認後はメインキーをOFFにする。
異常がある場合は、そのまま走行せず、取り外したカプラー・端子や配線の接続状態を見直してください。
⑱ヘッドライトビームの調整を行う

ヘッドライトを交換した後は、光軸の向きを確認し、必要に応じて調整します。
今回のカスタムでは、ヘッドライトボディの固定ボルトと社外ステーの取り付け位置を利用して調整します。
※調整時は、ヘッドライトボディやステーに無理な力をかけないよう注意してください。
- ヘッドライトボディのボタンボルト(六角穴5mm)を緩める。

- ヘッドライトを上下左右に動かして光軸を調整する。ステーの取付穴の遊びを利用すれば、左右方向も多少調整できます。



- 位置が決まったら、ボタンボルト(六角5mm)を締め付ける。

- 左右方向の調整が足りない場合は、ヘッドライトステーの固定ボルト(六角5mm)を緩めて、固定角度を微調整する。


- 角度調整後は、ヘッドライトステーの固定ボルト(六角穴5mm)を忘れずに締め付ける。

- 締め付け後、光軸がずれていないことを再確認する。
自宅でできる簡易的な光軸確認・調整方法については、以下の記事で解説しています。なお、自宅での調整はあくまでも予備調整です。
車検への適合確認は、ヘッドライトテスターを備えた整備工場などで行うことをおすすめします。
⑲最終確認

取付け完了後は、再度以下の項目を確認します。
- フロントブラケット・メーターブラケット・ホーン・ヘッドライトステーが正しい位置に固定されている。
- 各ボルト・ナット・ネジ類が規定トルクで確実に締め付けられている。
- カラー・ダンパー・グロメット・ワッシャー類に取り付け忘れや組み間違いがない。
- カプラー・ギボシ端子類が確実に接続され、配線の取り回しが元通りになっている。
- ハーネスに挟み込み・擦れ・無理な折れ曲がり・引っ張りがない。
- ハンドルを左右いっぱいに切っても、ハーネスやケーブルが突っ張ったり、周辺部品と干渉したりしない。
- メーターケーブルが確実に接続され、無理な曲がりやねじれがない。
- ヘッドライト・ウインカー・ホーン・メーター類が正常に作動する。
- バッテリーやシートなど、取り外した部品が元通りに固定されている。
- ヘッドライトの向き・光軸が適切に調整されている。
特に今回は汎用ヘッドライトステーと加工したヘッドライトボディを使用しているため、ステーの固定状態や配線穴周辺の状態も十分に確認してください。
また、走行前にはスピードメーター・タコメーターの作動状態を確認し、異常がある場合は走行を中止してください。
※DAYTONAビンテージヘッドライトの取扱説明書では、取り付け後約100km、その後は約500kmごとに各部の点検・増し締めを行うよう指定されています。走行による振動でボルト・ナット類が緩む可能性があるため、定期的に固定状態を確認してください。
これで、DAYTONA ビンテージヘッドライトの取り付け作業は完了です。
DAYTONA ビンテージヘッドライトへ交換するメリット
フロント周りがすっきりした印象になる

今回のカスタムで最も満足しているのが、フロント周りの見た目の変化です。
純正ヘッドライトは大きく丸みのある形状ですが、DAYTONAのビンテージヘッドライトは、やや小ぶりな砲弾型デザインが特徴です。
交換することで、フロント周りが引き締まり、クラシカルな英国車風のスタイルに仕上がりました。
筆者の車両だけでなく、カフェレーサーやボバーなどのカスタムにも似合うヘッドライトだと感じます。
走行時のヘッドライトの見え方が変わる

ヘッドライトの形状や取り付け位置が変わることで、運転席から見えるフロント周りの印象も変化します。
今回のカスタムでは、メーター越しに見えるヘッドライトに奥行きが生まれ、個人的には少しクルーザーのような雰囲気を感じました。
取り付け位置によって印象は異なりますが、普段とは違った景色を楽しめるのも魅力のひとつです。
DAYTONA ビンテージヘッドライトへ交換するデメリット・注意点
純正メーターが浮いて見える

ヘッドライトを純正より低い位置に取り付けたことで、純正メーターの高さが目立つようになりました。
ヘッドライト自体はクラシカルな印象になりましたが、メーターとの位置関係には少し違和感が残っています。
特にカフェレーサー系のスタイルを目指す場合は、社外メーターブラケットへの交換や、メーター位置を下げるカスタムも検討するとよいかもしれません。
取り付けには加工や配線の調整が必要

DAYTONAのビンテージヘッドライトは、SR400専用品ではないため、基本的にボルトオンでは取り付けられません。
特にFI車はヘッドライト内部の配線が多く、ハーネス穴の拡張や取り回しの変更が必要になる場合があります。
筆者も今回、ヘッドライトボディへの配線穴・水抜き穴の追加や、メインハーネスの取り回し変更を行いました。
加工方法は車両のカスタム状態によっても異なるため、配線処理に自信のない方はショップへの依頼をおすすめします。
カスタムの難易度が高い

今回の交換では、ヘッドライト本体だけでなく、ヘッドライトステー・ウインカー・ホーンなど、周辺部品の変更も必要になりました。
さらに、取り付け位置の調整や配線処理、光軸調整など、考慮する点も多くあります。
そのため、初心者には難易度の高いカスタムだと感じました。
事前の確認が不十分だと、部品の干渉や追加加工、予想外の出費につながる可能性もあります。
DIYで取り付ける場合は、車体の構造や製品の寸法、必要な加工を十分に確認しておくことが重要です。
また、ヘッドライト交換後は光量・配光・光軸などの保安基準への適合確認も必要です。H4ハロゲンバルブを使用しているだけで、車検への適合が保証されるわけではありません。
規定トルクまとめ
- 純正ヘッドライトボディ固定ボルト:16Nm
- 純正フロントウインカー固定ナット:7Nm
- 純正ヘッドライトステー固定ボルト:7Nm
- フロントブラケット下側取付ボルト:7Nm
※DAYTONAビンテージヘッドライトの取扱説明書には、締め付けトルクの記載がありません。そのため、上記の数値は純正部品の規定トルクです。社外パーツの取り付けは、各製品の取扱説明書に従ってください。
まとめ|SR400のヘッドライト交換は配線と固定方法が重要

ということで今回は、SR400ファイナルエディションにDAYTONA ビンテージヘッドライトを取り付ける作業について紹介しました。
今回のカスタムでは、ヘッドライト本体を交換するだけでなく、汎用ステーの取り付け調整・メインハーネスの取り回し変更・ホーン移設・ヘッドライトボディの穴加工なども行いました。
特に注意したいのは、次の点です。
- 汎用ステーとヘッドライトの取り付け幅・固定状態を確認する
- 純正フロントブラケットや周辺部品との干渉を確認する
- 配線を無理に引っ張らず、ハンドル操作時の干渉を確認する
- 穴加工後の防錆・配線保護・水の侵入対策を検討する
- 点灯確認と光軸調整を行い、走行前に安全性を確認する
今回紹介したのは筆者の車両に合わせた取り付け事例であり、メーカー推奨の方法ではありません。加工部分の耐久性や雨天時の影響、車検への適合についても、今後の確認が必要です。
同じカスタムを検討している方が、必要な作業や注意点を把握する際の参考になれば幸いです。
それでは良きSRライフを。

